衆院選候補者の訴えを聞く有権者＝１６日午前、東京都荒川区

　衆院選公示から一夜明けた16日、与野党幹部は各地で支持を呼び掛けた。 　石破茂首相（自民党総裁）は徳島県板野町で街頭演説し、「東京一極集中をどうにかしなければいけない」と強調。日本の人口が80年後には半減するとして、「そんな国を次の時代に残してはいけない」と語り、人口減少対策など地方創生に取り組む考えをアピールした。 　立憲民主党の野田佳彦代表は新潟県上越、三条両市を訪問。15日の東京都八王子市、兵庫県明石市、福井県敦賀市も含め、自民派閥の裏金事件に関係した候補の選挙区を行脚し、「落選運動」を展開している。 　公明党の石井啓一代表は東京都荒川区で演説。野党批判に重点を置き「立民に投票すればどういう政権になるか分からない。共産党と一緒にやるのかどうか明らかにしていない」と語った。日本維新の会の馬場伸幸代表は都内で「『裏金議員』を落選させれば政治の正常化、健全化が進む」と訴えた。 　一方、16日は期日前投票が始まった。2021年の前回衆院選では、当日有権者数の約2割に当たる2000万人強が利用した。