米大統領選、郵便投票による逆転は今年も起きるのか
今年はどのくらいの時間がかかるのか?
一部の重要な州では、集計が前回より早く進むとの見方も出ている。 ジョージア州では、新たに成立した選挙関連の法律により、期日前投票を行う人々が郵便投票を上回る見通し。これは郵便投票の集計作業を早める可能性がある。ノースカロライナ州は前回と異なり、大統領選当日以降に届く郵便投票を受け付けない。 選挙関連の法律を追跡するブレナン・センター・フォー・ジャスティスは、潜在的な問題点についての概略を発表している。 ジョージア州のラフェンスパーガー州務長官(共和党)は、最近CBSの取材に対し、大多数の票が投票所を閉じてから数時間で処理、集計されるとの見通しを示した。 ラフェンスパーガー氏によれば、全ての期日前投票と当日早めに投じられた票の全ては午後8時までに結果が報じられるはずだという。その場合、全投票の70%もしくは75%が選挙当日の午後8時を過ぎない時点で報じられることになる。しかし仮にジョージア州での選挙が20年同様の接戦にもつれ込めば、その時刻になっても結果が明らかにならない可能性もある。 ラフェンスパーガー氏は、ジョージア州での勝者が決するのに1週間かかることもあり得るかと問われた。 同氏は「絶対にない」と回答。「我々が待つことになるのは、8日までに届く在外投票だ。つまり、それらが最後の票数となる。後はそれらが総投票数に違いをもたらすかどうか確認するだけだ」と述べた。 ペンシルベニアやウィスコンシンといった激戦州をはじめとする他の州では、選挙当局者が大統領選当日より前に票を処理することが一切認められていない。しかし集計はこれらの州でも前回より迅速に進められそうだ。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に見舞われた20年大統領選と比較して関係者は経験を積んでおり、扱う票の数も少なくなっているからだ。選挙の信頼性構築に取り組む非営利団体CEIRは、郵便投票を処理する上でのさまざまな規則やスケジュールについて概略を紹介している。 同じく激戦州で、投票日前の票の処理が可能なミシガン州でも、ベンソン州務長官がCBSの取材を受けた。票の集計にどのくらい時間がかかるかと問われた民主党のベンソン氏は、投票日翌日の6日の終わりまでに結果が分かるのが望ましいと答えた。 「我々は効率性よりも正確さと不安のなさを常に優先させる」(ベンソン氏)