パウ・トーレス出場時の勝率は脅威の “76%” エメリのアストン・ヴィラに欠かせないCBの大きすぎる影響
足首の離脱から復帰
現在、プレミアリーグ4位に位置するアストン・ヴィラ。今季の前半戦は圧巻の強さを見せ、CL出場権を狙っている。 ウナイ・エメリ就任後、強さを見せていたヴィラだったが、ここまで順位を上げてくることは予想外であり、今季のサプライズの1つと言える。シーズンも後半戦に突入しているが、DFエズリ・コンサやMFブバカル・カマラといった主力が怪我をしてしまい苦しい状況だ。 しかし、今シーズンより加入したDFパウ・トーレスが復帰したことはチームにとってプラスだ。足首の負傷で2カ月離脱していた同選手だが、英『Sky Sports』によると、トーレスが先発したリーグ戦の勝率は76%になるという。反対に同選手が先発ではない場合は25%にまで下がってしまうようだ。 ビジャレアル時代にトーレスとエメリは共に仕事をしており、共にEL制覇を達成。指揮官が同選手を信頼していることは間違いなく、昨夏の獲得もエメリが熱望し直接トーレスに電話をし、説得したことで実現した。 左利きという希少価値の高いCBであるトーレスはビルドアップの能力にも長けており、正確なパスでチームにリズムを作り出すことができる同選手がディフェンスラインにいることは大きな意味を持つ。同メディアによると、昨季のリーグ戦で12本以上のパスを繋いだビルドアップからの得点は1点しかなかったが、トーレスが加入した今季はすでに7ゴールを奪っているという。同選手の正確なパスセンスはヴィラにとって重要であり、運び出しから攻撃のスイッチを入れることもトーレスなら可能だ。 またヴィラは今季プレミア最多となる124回のオフサイドを獲得しており、高いディフェンスラインを保つ上で、トーレスのような守備をまとめられる存在は必要不可欠となる。 主力選手に怪我人が出ており、ここ2カ月はプレミアリーグで連勝を飾ることができていないヴィラ。5位トッテナムや6位マンチェスター・ユナイテッドに追い抜かれないためにもここからは勝ち点を積み重ねていく必要がある。戦線に戻ってきたトーレスは再びヴィラが勝ち点を積み重ねる鍵となることができるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部