【MLB】レッズとロイヤルズが元新人王インディアと右腕シンガーのトレードを交渉中か 米メディアが伝える
米メディア「ジ・アスレチック」のC・トレント・ローゼンクランス記者とケン・ローゼンタール記者が報じたところによると、ジョナサン・インディア(レッズ)とブレイディ・シンガー(ロイヤルズ)のトレードに関する交渉が行われているようだ。ただし、ローゼンタール記者は「トレード成立が近いわけではない」と付け加えており、インディアについては「ロイヤルズが獲得を検討している打者の1人である」とも報じている。主力同士のトレードが実現するのか、今後の動向が注目される。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 来月28歳の誕生日を迎えるインディアは2018年ドラフト1巡目(全体5位)指名でプロ入りした元トップ・プロスペクトであり、メジャーデビューした2021年には新人王を受賞。その後、伸び悩みが続いたため、今季は若手の台頭に押し出されてユーティリティ的な役割を担う見込みだったが、若手に故障者が続出したため、結局はレギュラーとして起用されることになり、自己最多の151試合に出場して打率.248、15本塁打、58打点、13盗塁、80四球、OPS.749をマークした。 来季、二塁にマット・マクレーン、三塁にノエルビ・マルテが入れば、再びインディアのポジションはなくなる。レッズにとって、FAまであと2年となったインディアを投手補強のためにトレードするのは理に適っていると言える。 一方、今年8月に28歳となったシンガーは2018年ドラフト1巡目(全体18位)指名でプロ入りした右腕であり、メジャーデビューした2020年にいきなり規定投球回をクリア。それ以降はロイヤルズの先発ローテーションの一角を担っており、2022年に自身初の2ケタ勝利を挙げると、今季は32試合に先発して自己最多の179回2/3を投げ、9勝13敗、防御率3.71、170奪三振をマークした。インディアと同様に、FAまであと2年となっている。 ロイヤルズはセス・ルーゴ、コール・レイガンズ、マイケル・ワカと先発3本柱が確立しており、先発4~5番手の候補にはシンガーのほかに、カイル・ライト、アレック・マーシュ、クリス・ブービッチらがいる。打線補強のために、シンガー、マーシュ、ブービッチのいずれかを放出することを検討しているとみられ、即戦力の打者を獲得するためには最も実績のあるシンガーの放出が必要になるだろう。 果たして2018年ドラ1同士のトレードは成立するのか。もしこのトレードが成立すれば、今オフのビッグトレードの1つとなることは間違いないだろう。