CRCK/LCKSの脱退騒動、その真相は…小西 遼が明かす「家族感が強まりました」
CRCK/LCKSの小西 遼がバンド結成の経緯、そして脱退騒動の真相について語った。 小西が登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。アーティストがスタジオに生出演し、トークと共にオススメの楽曲をセレクトする。オンエアは6月27日(木)。
やっぱり脱退しない─楽しすぎたステージ
CRCK/LCKSは2015年結成。ボーカル・キーボードが小田朋美、ドラム・石若 駿、ギター・井上 銘、ベース・越智俊介、そしてサックス、ボコーダー、キーボードを小西が担当している。小西はバンドのリーダーを務めつつ、ソロプロジェクト象眠舎主催。さらにChara、中村佳穂、TENDREなどのサポートメンバーとしても活躍している。 番組では6月19日にリリースされたCRCK/LCKSのライブアルバム『Rise in the East』から1曲をオンエアすることに。小西は「本当にいろいろな曲がありますが、この時間帯(※オンエアは夕方)にぜひみなさんに聴いていただけたらなと思い、この曲を選びました」と『たとえ・ばさ』を選び、ライブバージョンがオンエアされた。 Celeina:『Rise in the East』は2021年9月に開催されたワンマンライブの収録音源です。2022年に一部配信でも聴けるようにはなっていたのですが、今回のタイミングで一般流通が始まりました。 小西:しばらく前になりますが「今回のものをアナログ盤で出したりといろいろやってみませんか」という話をいただいたのと、来年僕らも結成10年ということで。 Celeina:おめでとうございます! 小西:こんなに続けるつもりなかったんですけど続いちゃったし「なんかここまで続いたらみんなでゆっくりやっていくか」という話にはバンドではなっています。その節目が見えてきたこのタイミングでライブ盤を出すと。僕らにとっても節目のライブでもあったので、このタイミングでリリースしようかなという感じでした。 タカノ:話題になったのが井上さんの脱退騒動……? 小西:この話だけで2番組枠ぐらいの話になるんですけど(笑)。 タカノ:ぜひ訊きたいです。 小西:コロナ禍があったのと、銘が30歳になるタイミングとかいろいろと重なって。バンドがすごく大きなアルバムを2枚出して、けっこうみんなが「ふう」となったタイミングと、銘が自分のソロでやっていきたいというタイミングと、コロナとがすごく重なりに重なって銘が悩んだあげく、僕に直接電話かけてきて「次のライブで脱退させてほしい」と。僕としても、絶対に誰かがそういうことを言い始めたら止めないと決めていたので「そうか」となって、そこから準備でした。 小西によると、このときに残存するはずだった4人のメンバーと、5人体制の両方でリハーサルを進めていったそう。『Rise in the East』で解散するという流れをしっかりと組み立てていたが、そのライブで驚きの出来事が起きたという。 小西:本人も「やめたくないな」という気持ちは去るときにはあるじゃないですか。でも言葉の責任をとって去るのが普通じゃないですか(笑)。すごくはしょって言うと、あまりにも音楽が楽しかったから銘はステージの途中で脱退を「やっぱり嫌だ」ってステージ上で言うという。それ自体も驚きですが、それがものすごい早さで広まってしまって。ライブが終わるぐらいのタイミングにはXにはバンバン流れ初めていて。あたかも仕込んだような「やめるやめる詐欺」みたいに広まっちゃったものだから、そこから半年ぐらいは先輩ミュージシャンや同期たちとかから「あれ、仕込んだっしょ?」って(笑)。というぐらい、本当に大変な騒ぎでした。その映像や録音のすべてがこのライブ盤にも入っています。配信では聴けない赤裸々話も全部チェックできるので、ぜひ買ってください。 タカノ:ファンとしてはすごくうれしいサプライズというか。 小西:でも最前の人とか、最初の3、4曲でぼろぼろ泣いているんです。「これが最後なんだ」と言って。それをしり目に「やっぱり(やめるのを)やめますわ」って言える銘の胆力を僕は尊敬しています。 タカノ:それだけCRCK/LCKSで奏でる音の魅力にライブ中に気づいたということですよね。 小西:それまでも面白かったんですけどそれ以来、よりバンドのアンサンブルというか演奏が強固で、すごくバンドのなかでのお互いの想いや家族感が強まりました。すごく面白い節目でしたね、なかなかないと思いますけど(笑)。 Celeina:CRCK/LCKS伝説ですね。