福井県の小学3年ダンサー、ブレイキン日本一 世界一目指しダンス漬けの毎日
福井県福井市の小学校3年の林心晴さんが、11月に神奈川県で開かれたブレイキン(ブレイクダンス)の全国大会「BREAKDANCE DREAM CUP(ブレイクダンス・ドリーム・カップ)」の低学年男子の部で優勝した。身長119センチのダンサーは、世界最高峰の大会「レッドブルBCOne」で「世界一になりたい」と大きな夢を抱き、練習に励んでいる。 林さんは1年生のとき、テレビで見たダンサーに憧れブレイキンを始めた。すぐに夢中になり、現在は福井市のダンス教室「アドバンスター」でほぼ毎日レッスンを受け、技を磨いている。自宅や学校でもわずかな時間を見つけては踊り、パリ五輪4位の半井重幸選手らの動画を見て「ダンスのことばっかり考えてる」(母・佳那さん)というブレイキン漬けの毎日だ。 全国規模の大会に出場するようになったのは昨年から。ダンサーネームの「KIYOSONIC」は、強みの素早い動きを人気ゲームキャラクターの名前にかけて家族会議で決めた。 低学年男子の部には約40人がエントリーし、トーナメントで競った。同カップ初出場の林さんは「みんなオーラから強そうで緊張した」が、得意の立って踊る「トップロック」で自分らしさを発揮。決勝でも、指導する中村剛さんが「ダンスを楽しむ気持ちが全面に出た」と評する踊りを披露し、審査員全員一致の勝利をつかんだ。 次の目標は3月の全国大会でも優勝すること。林さんは「うまくきまった自分がかっこよくて楽しい」と無邪気な笑顔で話し、練習に一層熱を入れている。中村さんは「競技人口の少ない福井からも日本一になれると証明してくれた。まだまだ伸びしろだらけ」とエールを送った。
福井新聞社