海自護衛艦、最大速度近くで海域離れる アデン湾でミサイル
中東のアデン湾で海賊対処の任務にあたっていた海上自衛隊の護衛艦の周辺海域に、イエメンから弾道ミサイルが発射され、護衛艦が最大速度近くの速さで海域を離れていたことがわかりました。 中東イエメン沖のアデン湾で26日、イギリスの会社が運営するタンカーが武装勢力に乗っ取られ、海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」と、P3C哨戒機1機が警戒監視と情報収集を行いました。 海上自衛隊によるとその際、弾道ミサイルが発射され、「あけぼの」から18キロ以上離れた海域に落下したということです。 民間の船舶の位置情報サイト「マリントラフィック」の公開情報によりますと、日本時間27日の午前8時15分ごろ、「あけぼの」は南に向かって最大で時速およそ55キロで移動しました。この速度は、護衛艦の最大速度に近く、海上自衛隊によると「緊急事態などに限られる」ということです。 ミサイルの発射を受け、「あけぼの」が移動したのかについて、海上自衛隊は日本テレビの取材に対し、「運用に関係することなので、答えられない」としています。 海上幕僚長は、「安全上の懸念が生じたということはない」とし、現在の任務を継続する方針を示しています。