【ハイライト動画あり】防御力全開。ワイルドナイツ、サンゴリアスに完勝。
思わぬ点差がついたが、お互いに自分たちのカラーを出した。 その上で埼玉パナソニックワイルドナイツが東京サントリーサンゴリアスを制圧した。 【第1節 ハイライト動画】東京サンゴリアス vs. 埼玉ワイルドナイツ
12月21日に味の素スタジアムで行われたリーグワン2024-25第1節の好カードは、リーグ発足年、2022シーズンのファイナルを戦った両チームの顔合わせだった。
ワイルドナイツは初代王者に就いたものの、その後の2シーズンは決勝で敗れている。サンゴリアスは、ここ2季ファイナリストになれていない。
頂点を狙う両チームにとっては、好スタートを切るためにも必ず勝ちたい試合。特に小野晃征新ヘッドコーチ(以下、HC)を迎えたサンゴリアスにとっては重要な初戦だったが、5トライを奪ったワイルドナイツが33-12とスコアを離し、ボーナスポイント1も得る勝ち点5を得た。
前半は13-0。ワイルドナイツの先制点は前半12分だった。フェーズを重ね、FB山沢拓也らの突破でゴール前に迫る。反則を誘い、PGで3点を刻んだ。
22分には得意のアンストラクチャー状態からWTB長田智希がインゴールに入った。 キックカウンターからボールを動かし、NO8ジャック・コーネルセンが抜け、背番号11にラストパスを送った。
長田は38分にもトライを奪った。このとき輝いたのはSOに入った山沢京平だ。中央スクラムからのボールをサイドチェンジしながら受け、絶妙のロングパス。サンゴリアスの防御を翻弄した。
ワイルドナイツのトライシーンを羅列すれば、同チームが攻め勝ったようにも映る。しかし、勝利を引き寄せたのは安定したディフェンス力があったからだ。 サンゴリアスは掲げるアグレッシブ・アタッキングラグビーのスタイル通りに高速でボールを動かし、攻撃を継続するも、攻めるたびに後退するシーンがあった。
シーズン開幕直前に宮崎で合宿をおこなったワイルドナイツ。そこで自分たちの攻守についてのディテールを確認し、試合中にその掟を維持するためのリーダーを明確にしてシーズンに臨んだ。 この日、昨季の第5節以来の出場となったPR稲垣啓太は、「そこがシーズン前にクリアになったことがよかった」と言った。