「我が藩自慢の一杯である」武者が「しゃべる」自販機増設 人気の「御城印」効果に期待(島根・松江市)
山陰中央テレビ
利用すると武者の声で話しかけるユニークな自動販売機が、松江市内に新たに設置され、11月14日お披露目されました。 まつえ若武者隊・堀尾吉晴さん: 「自らもてなしたく、ここ松江歴史館に作った次第じゃ」 松江市の観光盛り上げ役を務める「まつえ若武者隊」が紹介するのは「しゃべる自動販売機」。 自販機の音声: 「我が藩自慢の一杯である。ゆっくりて行きなされ」 武者の声で利用客を迎え、商品を購入すると、さらにひと声をかけてくれます。 松江市を訪れる観光客のおもてなしのひとつとして、松江観光協会が5年前に初めて設置。現在は松江市内の観光施設など5か所に置かれています。 11月、新たに2台が松江歴史館とカラコロ工房に設置されることになり、14日にお披露目されました。 実はこの自動販売機、売るのは飲みものだけではありません。 観光客: 「これがでましたー」 神社や寺で配布される「御朱印」にならって、松江城で登城の記念に配布される「御城印」です。松江市在住の書家・こーたさんが一枚一枚手書きし、観光客に人気だということです。 観光客: 「京都に行ったりして(御城印を)集めているんですけど、がちゃがちゃみたいで楽しかったです。」 観光協会によると、「御城印」の効果で売り上げは通常の自販機の1.2倍から1.3倍に。売り上げの一部は観光協会に寄付され、松江市の観光振興にも一役買います。 あわせて7台となった「武者がしゃべる自動販売機」。御城印のデザインや武者のもてなしコメントは、機械ごとに異なるパターンを用意しているということです。 松江観光協会・安達康之さん: 「松江城にはたくさんお越しいただいているんですけど、なかなか周辺には足が向いてない状態。松江城だけではなく、周辺のほうも周遊していただくきっかけづくりになれば」 松江観光協会は御城印の人気にあやかって、松江城から離れたスポットにも、観光客に足を運んでもらえればと期待しています。
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