スペイン代表が鮮やかな逆転勝利(Getty Images)

[7.9 EURO決勝準決勝 スペイン 2-1 フランス ミュンヘン] 　EURO2024は9日、準決勝を行ない、スペイン代表とフランス代表が対戦。フランスに先制を許しながらもスペインが2-1の逆転勝利を収め、優勝した12年大会以来となる決勝進出を決めた。 【動画】16歳362日の衝撃!! スペインFWヤマルのEURO史上最年少弾!! 　準々決勝で開催国ドイツを延長戦の末に下したスペインはDFロビン・ル・ノルマン、DFダニエル・カルバハルを出場停止、MFペドリを負傷で欠くことに。一方、ポルトガルをPK戦の末に退けて準決勝へと駒を進めたフランスは戦力を欠くことなく大一番を迎えた。 　前半8分にスコアを動かしたのはフランスだった。左サイドでボールを受けたFWキリアン・ムバッペのクロスに対し、ファーサイドで反応したFWランダル・コロ・ムアニがヘディングで合わせてネットを揺らしてスコアを1-0とした。ここまでPKで1点、オウンゴールで2点と計3点のフランスにとって、流れの中で生まれた今大会初得点となった。 　1点のビハインドを背負ったスペインだったが、前半21分に歴史に残る一撃で試合を振り出しに戻す。PA手前でボールを拾ったFWラミネ・ヤマルが巧みなフェイントでシュートコースを生み出すと左足を一閃。鮮やかな軌道を描いたミドルシュートは左ポストに当たりながらゴールマウスに吸い込まれ、EURO史上最年少となる16歳362日でのゴールで追い付いた。 　勢いに乗ったスペインは25分、一気に試合をひっくり返す。右サイドからDFヘスス・ナバスが送ったクロスのこぼれ球にPA内で反応したMFダニ・オルモが魅せる。浮いたボールを右足アウトサイドの華麗なタッチで処理し、対面したMFオーレリアン・チュアメニをかわすと、右足のシュートで陥れて2-1と逆転に成功した。 　2-1のまま後半を迎えると、13分にスペインベンチが動き、J・ナバスに代えてDFダニエル・ビビアンを投入。そして、1点のビハインドを背負うフランスは17分、MFエドゥアルド・カマビンガ、MFアントワーヌ・グリーズマン、FWブラッドリー・バルコラの3枚をピッチへと送り込み、状況を打開しようと試みる。 　まずは同点に追い付こうとするフランスが圧力をかけようとするが、集中力を高く保つスペイン守備陣を攻略し切れず。34分にはFWオリビエ・ジルーを最前線に投入するなど、何とかゴールをこじ開けようとしたものの、粘り強く対応したスペインが逃げ切り、2-1の勝利を収めた。