女子野球から転身!競輪一族“4代目”高木萌那が抱く大目標「グランドスラムを達成したい」/未来の競輪スター候補
今年デビューする第125回生(男子)と第126回生(女子)の卒業式が8日、伊豆市の日本競輪選手養成所で行われた。その卒業式前日、忙しいスケジュールの合間を縫って4名の候補生たちが取材に応じてくれた。今回は現役選手の高木和仁(福岡・78期)が父、元選手の工藤元司郎が祖父、競輪キャスターの工藤わこが叔母という競輪家系4代目・高木萌那のインタビューをお届けする。
勝者に心からの「ありがとうございました」を伝えに
ーー卒業記念の初戦は見事な逃げ切り勝ちでした。 萌那 オープニングレースに選んでいただいたことに感謝の気持ちがありました。126回生のスタートの意味もありましたし、成績上位者として圧倒的な力を見せて、インパクトのある走りを示したいと考えて臨みました。卒業記念レースの中で一番よく走れた1本だったと思います。 ーー決勝は3着となり表彰台に上りました。レースはずっと外を踏まされる厳しい展開になりましたね。 萌那 はい。私はあまり緊張しないタイプなんですが、決勝はめちゃくちゃ緊張してしまって、体がガチガチに硬くなってしまいました。レースは頭の中で組み立てていたんですけど、体が動かないまま入ってしまって。集大成とは呼べないレースになってしまいました。 ーーゴール後、優勝した仲澤春香候補生に何か声をかけていませんでしたか? 萌那 全力を出し尽くして戦えば「どっちが勝ってもおかしくない」って状況で決勝を迎えられたと思います。負けてしまいましたが、仲澤候補生が優勝したことに心から「おめでとうございます」って伝えたくて。それを言いに行きました。仲澤候補生からは「こちらこそありがとう、頑張ったね」って言われてポンポン、としてくれました。 ーー真剣勝負をした選手同士の絆ですね。感動的です。 萌那 そう言ってもらえて嬉しいです。でも、決勝はもっとできたこともあります。たくさんの“たられば”があります(苦笑)。早く地元に帰って強くなるために練習したいです(笑)。 ーーシリーズを振り返っていかがでしたか? 萌那 全体を通して振り返ると「楽しかった」という気持ちが一番です。お客さんの前でホンモノの競輪場で走る機会はあまりないので、とても良い経験になりました。