三遊亭円歌さんに賠償命令 パワハラで元弟子が提訴
落語家の三遊亭円歌さん(64)にパワハラを受けたなどとして、弟子だった落語家の吉原馬雀さん(41)が損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、頭をたたくなどした行為をパワハラと認め「社会的に許容される範囲を逸脱した」として、円歌さんに80万円の支払いを命じた。 判決後、東京都内で記者会見した馬雀さんは、落語協会内には悪質なハラスメントが残っているとし「弟子にも人権がある。一社会人としての自覚が師匠にも求められる」と訴えた。 杜下弘記裁判長は、落語界の師弟関係は師匠の優越的立場を背景とする歴然たる上下関係で、パワハラが生じる可能性があったと指摘した。