元・不動産賃貸・売買、有料老人ホーム運営の佐藤興産(旧:三明) が特別清算
(株)佐藤興産〈TDB企業コード:982303315、旧商号:(株)三明、資本金1000万円、東京都中野区中野4-2-12、登記面=千葉県君津市豊英355-10、代表清算人市原俊男氏〉は、11月6日に千葉地裁木更津支部より特別清算開始命令を受けた。 当社は、1970年(昭和45年)3月に設立され、当初は不動産業を主体としていたが、有料老人ホーム「サン・ラポール目白」や、千葉県君津市でレジャーランド施設「ロマンの森共和国」の運営も展開して事業を拡大。不動産部門では、有料老人ホーム「サン・ラポール調布」「サン・ラポール南房総」を運営する関係会社より賃料収入を得ていたほか、ホーム入居者の所有不動産の売買・仲介も手がけていた。有料老人ホーム「サン・ラポール目白」は、手厚いサポート提供のため多数の介護・看護職員を確保するほか、医療機関との連携も強化し、施設がマスコミで取り上げられるなど知名度を獲得。2000年1月期には年収入高約15億6600万円を計上していた。 しかし、事業拡大や社有不動産の建設・買取に伴う借入金が重荷となるなか、「サン・ラポール目白」の運営事業を2003年4月に設立した(株)サン・ラポール目白(TDB企業コード:987445968)へ譲渡。さらに財務面での改善を図るべく、2008年3月には不動産事業を(株)三明(TDB企業コード:986498671)へ、「ロマンの森共和国」事業を(株)ロマンの森(TDB企業コード:986498681)へそれぞれ会社分割により譲渡していた。当社は事業を停止し休眠状態となっていたが、2022年9月30日株主総会の決議により解散していた。 負債は約40億円。 なお、有料老人ホーム3施設と「ロマンの森共和国」は新会社により通常通り営業している。