【独自解説】質問“たった2問”、“不明”だらけの収支報告書…“裏金”巡るアンケートに野党大反発!中には3500万円の『書籍代』や度重なる『カニ代』も…保管・未使用分は「課税対象になる」
自民党を巡る“裏金”問題。たった2問だけの“アンケート”の結果や訂正後「不明」だらけの収支報告書に、更なる波紋が広がっています。“裏金”は脱税か?二階氏が記載した約3500万円分の『書籍代』とは?弁護士・野村修也氏の解説です。 【独自解説】自民党のアンケートはアリバイ作り? 国会論戦続く政治とカネ“実態解明”の実効性は? 二階元幹事長の権力の源泉か?50億円の政策活動費 その使い道は?
野党からは「アリバイ作り」と厳しい声…設問たった2問の『自民党アンケート』結果公表
“裏金”を巡り、自民党が議員に配布したアンケート。しかし、「記載漏れがあったか・なかったか」「あった場合、過去5年間の不記載額を記入」という2問だけで、経緯や理由・自由記述欄などはなかったため、物議に。「アリバイ作り」だと野党からの追及が続く中、2月13日に結果が提示されました。
「自民党アンケート」の結果によると、安倍派・二階派の現職国会議員82人の『過去5年間の派閥のパーティ―券収入不記載』が判明しましたが、『“裏金”の使い道』については示されませんでした。しかし、日本テレビの独自取材によって『“裏金”の主な使い道』が明らかになり、最も多かったのが「事務所で保管・未使用」の26人でした。
Q.事務所で保管・未使用ということは、税金がかかるのではないですか? (弁護士・野村修也氏) 「政治資金として使った分については非課税なのですが、残金は『雑所得』になるため課税対象になります。『修正申告』することを前提にしているのではないかと思います」
仲間に『カニ』を送ったか…3500万円の『書籍代』や、収入も支出も全て「不明」…訂正後の収支報告書の中身
一方、議員らは次々に収支報告書を訂正しましたが、それが更なる波紋を呼ぶ事態に。訂正された収支報告書が“不明”だらけだと、野党が追及しました。安倍派・萩生田光一前政調会長が不記載だった派閥からの寄付は、2020~2022年までで合計1952万円。2月2日に訂正されましたが「不明」ばかりで、主にアメリカ・フランス・シンガポールなど海外での「会食」「会場費」などの支出を追加しましたが、目的・金額・日付など全てが不明の支出項目も。
収支報告書訂正前の1月22日、萩生田氏は「領収書やレシートなどは破棄してしまったものもあり、全てを整えることはできませんが、収支報告の修正にはできる限り詳細を記してまいりたい」とし、使い道については「海外の要人らとの会合や外遊時の活動費などに充てていた。私的なものや選挙に関する支出はない」と説明しました。
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