【申告すべき?】祖父のタンス預金「200万円」を手渡しでもらえそうです。税務署にバレますか…?
親や祖父母などから、数百万円単位のお金を受け取った場合は、贈与税の課税対象になる可能性があります。しかし「せっかくお金をもらったのに、税金が引かれるのはもったいない」と思う方もいるでしょう。 タンス預金を、銀行を通さずに手渡しで受け取れば「税務署に知られることはない」と考えるかもしれません。 本記事では、贈与税が発生する金額や、タンス預金を受け取って、無申告がバレたときに起こりうる不利益についてもご紹介します。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
贈与税が発生するのはいくらから?
贈与税とは、個人から財産を受け取った場合に発生することがある税金です。 受け取ったお金がすべて贈与税の課税対象になるわけではなく、受け取った金額の合計から、基礎控除額である110万円を差し引き、その残りの金額に税率を乗じて贈与税額を計算します。 つまり贈与税が発生するのは、受け取った金額の合計が110万円以上の場合です。 基礎控除後の課税価格が200万円以下の場合の税率は10%ですので、200万円のタンス預金を受け取った場合の贈与税は、以下の計算で算出します。 200万円-110万円=90万円 90万円×10%=9万円 受け取った金額の合計額が110万円以上の場合に課税されることや、全額が課税対象になるわけではないことを覚えておきましょう。
手渡しでも税務署にバレるのか?
生前贈与は手渡しで行っても、特に問題はありません。 贈与税の申告漏れは、税務署が銀行口座の動きを調べることで発覚する可能性が高いため、「口座でのお金の出し入れを行わなければ、税務署に知られる心配はないのでは?」と思われる方もいるでしょう。 しかし国税庁は、贈与税の無申告について、定期的に税務調査を実施しています。国税庁の「令和4事務年度における相続税の調査等の状況」によると、実地調査件数2907件のうち、2732件の申告漏れなどの非違(違法行為)が見つかっています。 さらに、非違件数全体のうち、82.8%が無申告であることが分かっています。