有馬記念Vのレガレイラは美浦トレセンで静養「いつも通りの雰囲気です」
有馬記念でGⅠ2勝目を挙げたレガレイラ(美・木村、牝3)は、激闘から一夜明けた23日、自厩舎で静養した。担当の楠友広助手(41)は、「昨夜8時前に美浦へ戻ってきました。すぐに気持ちを切り替えられる馬なのでいつも通りの雰囲気です。体のダメージはこれから見ていきますが、食欲に大きなダメージはなく、(カイ葉を)さほど残さずに食べていました。今後は厩舎で状態を確認したうえで、ノーザンファーム天栄に向かうことになると思います」と話した。 道中は好位につける積極的な競馬。同助手は「調教では戸崎騎手に折り合いも操作性も問題ないと感じてもらいましたが、ゲートを出てからのダッシュ力が課題でした。トップクラスのスピードの持ち主ですが、スピードに乗るまでがあまり早くありません。そのため、1歩目のダッシュを意識しながら最初からスピードを上げる調教を繰り返してきました。後入れの偶数枠も良かったし、遅い流れもあって位置を取りやすかったと思います」と振り返った。 創意工夫が大一番で実を結び、最後はハナ差の大接戦を制しての戴冠。「レースはゲートから検量室に向かうバスのテレビで見ました。接戦となりましたが、バスに同乗していた他馬の担当厩務員さんが『多分勝っているよ』と言ってくださったので、半分勝ったつもりでバスから降りました。写真判定の結果が出る前に先生(木村調教師)が『勝っても負けても、最高の競馬をしてくれた戸崎騎手に感謝したい』と言っていましたが、勝ててうれしかった。4コーナーまでいい形で進めたので、直線で脚を使えると思いながら見ていました。レベルの高いメンバー相手に簡単には勝てないとも思っていました。接戦を勝ちきってくれて、うれしかった。今年なかなか結果が出なかったので一層、喜びは大きいです」と胸をなでおろした。 天皇賞・秋、ジャパンCを連勝していたドウデュースが無念の出走取消。「ドウデュースと一緒に競馬できなかったのは残念ですが、レース後、前川さん(ドウデュースの担当助手)から真っ先に(お祝いの)連絡をもらって、うれしかった」と裏話も明かした。 来年は中央競馬を引っ張る活躍が期待される。「牝馬なので気分良く走れるようにメンタルに一層注意を払いながら、来年もケアしていきたいです」とうなずいた。