今年で10回目! ロイヤルトゥルーンでの全英オープン開幕。名物ホールを紹介
今週開幕する全英オープンは2016年以来、8年ぶりにロイヤルトゥルーンGCで行われる。同コースでは1923年に初めて行われてから、今年で節目の10回目の開催となる。スコットランド屈指の難コースを制し、優勝カップ“クラレットジャグ”を手にするのは果たして誰か。2024年7月30日号の「週刊ゴルフダイジェスト」からその一部を抜粋して紹介しよう。 ◉解説/内藤雄士 日大ゴルフ部在学時に米国に留学し、最新理論を学び帰国。プロコーチのパイオニアとして多くのプロを指導するほか、メディアでも活躍。今年の全英オープン中継でも解説陣の一角を担う(ゴルフネットワーク、U-NEXTで中継)
日の出から日没まで時間が長い全英オープン
日の出から日没までの時間が長く、時間の変化とともに刻々とコースも表情を変える全英オープン。とくにスコットランドのコースは雨、風、気温の変化が激しく、「一日のなかに四季がある」と言われるように、スタートする時間によって選手たちの攻略方法も変わってくる。
ロイヤルトゥルーンGCで開催された16年大会に出場した塚田陽亮は、「僕は初日、ワクワクしすぎて眠れなくて、スタート時間の9時間半前に目が覚めてしまったんです。それでテレビをつけて、他の選手のプレーを見ながら、イメージを膨らませていたんですが、いざティーイングエリアに立つと、風も気温もテレビで見ていたのとまったく違う。せっかく予習したのに全然参考になりませんでした(笑)」。 「最初の5ホールでスコアを伸ばさないと、あとは耐えるだけの厳しいコースで、正直必死すぎて後半はほとんど覚えていない。初日と2日目でスタート時間にかなり違いがあって、2日間で全く違うコースに感じました。でも8番と11番は印象に残っています。8番は海方向からアゲンストが吹いていて、クラブの選択に頭を悩ませたし、11番はティーイングエリアからフェアウェイを見ると、本当に狙いどころが手のひらサイズの範囲に見えて、メチャクチャ狭くて難しかったのを覚えています」(塚田)