2024年のSUPER GTは「au TOM’S GR Supra」がチャンピオン! GT500の決勝の模様をレポートします
36号車は今季3勝目でタイトルに華を添えた
GT500はドライバー交代を伴うピットストップができるミニマム周回である17周から一気にピットが慌ただしくなった。20周で全車がルーティンストップを済ませると、上位陣は36号車au TOM'S、3号車Niterra MOTUL Z、17号車Astemo、100号車STANLEY、12号車MARELLI IMPUL Zという順に。とくに8番手スタートから追い上げてきた3号車Niterraの三宅淳詞は36号車au TOM'S山下健太の背後まで迫っており、首位争いが一気に激化した。 3号車Niterraの三宅は首位の36号車au TOM'S山下を果敢に攻め立てるが、決め手にかけオーバーテイクには至らず。そんな中、31周目にGT300車両のストップでFCYが出された。山下はGT300車両のバックマーカーに引っ掛かり、追い抜こうとしていたところでFCYになったこともありタイムロス。3号車だけでなく、17号車Astemoの太田格之進まで背後に迫る展開となった。 そして山下がデグナー2個目に差し掛かるところで、FCYが解除された。山下は冷えたタイヤでリアをスライドさせながらもなんとかコントロールしてGT300車両をかわしていったが、その後ろの三宅は痛恨のスピン。これで3号車Niterraは6番手に転落した。 かわって2番手となった17号車Astemoの太田は、36号車に離されることなくついていき、残り4周のシケインでは鋭い飛び込みで一瞬前に立つことに成功したが、結局追い抜きには至らず。36号車はそのままトップチェッカーを飾り、今季3勝目でタイトルに華を添えた。2位は17号車Astemo、長年のメインスポンサーであるマレリ(旧カルソニック)とのラストレースになった12号車IMPULは、最後尾から3位まで追い上げるという会心のレースを見せた。
戎井健一郎
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