iPhoneの賢い買い方、売り方。次期モデルは円安で超絶値上げ確実!
■今年は突然の大幅値上げもあり!?【異次元円安、大変であります!】 円安の影響を直撃しがちなのが、パソコンやウエアラブルなどのガジェット製品だ。これらのほとんどが海外メーカー製で、設計・開発からパーツの調達、そして組み立ても海外の工場で行なわれるのが基本。なので、為替レートがダイレクトに反映される事態となっている。 【表】毎年値上がるiPhone一覧 中でも注目されるのが今年も登場が予定される新型iPhoneのお値段。今後、さらに円安が進むと既存モデルのiPhoneなども値上げされる可能性があるという。そんな、Apple製品の価格推移、買い時や売り時をITジャーナリストの法林岳之(ほうりん・たかゆき)さんに解説してもらいます! *価格はすべてApple直販での発売時のストレージ容量の最も低いモデルの価格です * * * ――Appleが価格改定を行なうタイミングには、どんな傾向があるのでしょうか? 法林 基本的には新商品や新OSの発表イベントと同時に行なわれます。今年ですと5月7日に新型「iPad Pro」シリーズの発表があり、そこで2021年に発売された「iPad mini」の価格改定がありました。これまで最安モデルは7万8800円でしたが、8万4800円に値上げされたのです。 そして、Appleには例外的な価格改定もあります。 ――それは、どんなタイミングなのでしょうか? 法林 それが、まったくわかりません(笑)。Appleは突然、価格改定を行ないます。近年だと2022年の7月1日に突然価格改定があり、21年に発売されたiPhone 13の最安モデルが9万8800円から19%アップとなる11万7800円になりました。 Appleは価格改定の理由を公表していませんが、iPhone 13が発表された2021年9月に円ドルの為替レートで110円台だったのに対し、22年の5月には130円台まで上昇していました。22年の価格改定は日本のみだったので、やはり円安の影響が大きいといえるでしょう。なので、今年も為替的に要注意です。 ――ところで、Appleの発表会イベントといえば、毎年恒例の9月に新型iPhoneの発表がありますが、それ以外にも? 法林 今年は6月10日から開発者イベントがあり、新iOSが発表されます。なので、Appleの購入は"とにかくお早めに!"という状況になっていますね。それこそ、5月に発表されたiPad Pro(11インチモデル 16万8800円)はアメリカでの販売価格が999ドルです。これは1ドル169円前後の為替レートになり、新商品だけでなく既存モデルも、このレートで価格改定を行なう可能性もあります。 iPhoneは2020年発売のiPhone 12(日本価格8万5800円)からアメリカでの最安モデルの販売価格は799ドルで固定されています。しかし、日本では為替の影響もあって年々価格が上昇し続けてiPhone 15が12万4800円。iPhone 16では、さらに1万円前後値上がりする可能性もあるのです。 ――そんな値上がり確定のiPhoneをオトクに購入するには?