玉田さん(田辺高2年)年間王者 近畿モトクロス選手権、16歳以上クラス
和歌山県の田辺高校2年の玉田迅(さすけ)さん(17)=白浜町堅田=が、日本モーターサイクルスポーツ協会公認の「2024近畿モトクロス選手権シリーズ」のナショナルクラス(16歳以上)で優勝した。小さい頃から続けてきた競技で、所属するクラスで初めて年間王者になった。玉田さんは「優勝が目標だったのでうれしい」と喜んでいる。 【若い視点で市政に提言 田辺市役所議場で初の「高校生議会」、和歌山の記事はこちら】 モトクロスは、起伏のあるオフロードのコースをバイクで周回する競技。ただ運転するだけでなく、クラッチを扱う技術や、コース上のどこが走りやすいかの確認など、細かい部分まで求められるという。 玉田さんが出場した今年の近畿シリーズは3~9月に大阪、兵庫、奈良、三重の各府県で計7戦あり、1戦ごとに2レースがあった。1~15位が25~1点を獲得。そのポイントで順位が決まった。 玉田さんはヤマハ製の排気量250ccのバイクに乗る。全14レース中7レースで1位になったほか、全7戦で表彰台に上がった。今回の優勝で、来年はクラスが一つ上の国際B級に上がり、全国各地を転戦する全日本選手権シリーズに挑戦するという。 玉田さんは、父の卓さん(49)が趣味で楽しんでいたことがきっかけで、5歳で競技を始めた。小学4年生から公式レースに出場している。 現在は、土日曜に近畿各地のコースへ卓さんと練習に出ている。「スタートの瞬間やジャンプするのが楽しい。大きなけがや脳振とうも経験したが、怖さはない」と笑う。 来年は3年生となり、受験を控える。「どれだけ出場できるかは分からないが、出た大会でできるだけ多く6位以上に入賞したい」と話す。試金石として、11月17日に熊本県である全国大会に出場する。「レベルの高い選手も出てくると思うが、優勝を目指して頑張りたい」と意気込んでいる。
紀伊民報