早くも“格差”が…?プロ野球、同い年の高卒戦士(6)同じ高卒2年目に1軍デビューも
プロ野球への切符を手にする選手は、高校や大学、社会人野球などで活躍し、特に高卒でプロ入りする選手は大きなポテンシャルを秘めている。しかし、その才能が開花するか否かは、明暗の別れる部分である。ここでは、同い年で高卒プロ入りしたが、実績に差がついている選手たちを紹介する。
平良海馬・阪口皓亮
右の高校生投手として、2017年のドラフト会議で指名された平良海馬と阪口皓亮。だが、プロの世界に入ってからの差は否めない。 八重山商工高では外野手兼投手として活躍。3年夏の沖縄県大会1回戦で涙を飲むなど、甲子園出場はならなかった。それでも、150キロ超の直球を放れる馬力などがスカウトの目を引いていた。 阪口は、北海高で3年夏に甲子園を経験。初戦で神戸国際大付高に敗れたが、高身長から角度のあるストレートや変化球を投げていた。 ドラフト会議では、埼玉西武ライオンズがドラフト4位で平良を指名。阪口はドラフト3位で横浜DeNAベイスターズから指名を受け、それぞれプロへの扉を開いた。 平良は高卒2年目に54試合に登板して、1勝0敗1セーブ33ホールド、防御率1.87で新人王を獲得。2022年オフには先発転向を志願すると、昨季は先発として23試合に登板し、11勝7敗、防御率2.40をマークした。 阪口は高卒2年目の5月にプロ初登板を果たすと、5回無失点の好投。しかし、幸先の良いスタートに思えたがその後は続かず。2021年にプロ初勝利を挙げたものの、同年9月には右肘のクリーニング手術を行なった。 昨季の7月には西浦直亨との交換トレードで、東京ヤクルトスワローズに移籍した阪口。今季は制球力を磨き、一軍でも通用する投球をしたいところだ。
ベースボールチャンネル編集部