【動画解説】厳しい暑さと雷雨に注意 不安定な天気続く
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この先は湿った空気の影響で不安定な天気が続きそうです。晴れ間の出る所も天気急変のおそれがあります。また、あす(月)は、沖縄付近の熱帯低気圧や周辺の湿った空気が流れ込む九州や四国でも激しい雨の降る所があり、大雨のおそれがあります。東京などは35℃を超える極端な暑さは落ち着くものの、東海や西日本では週後半にかけては35℃以上の猛暑が続きそうです。蒸し暑く、朝晩も気温の高い状態が続くため、この先も体調管理には十分にお気をつけください。
きょう(日)は、晴れ間の出ている所が多くなっていますが、湿った空気や気温の上昇、上空の寒気の影響もあって、午後は関東甲信や九州を中心にあちこちで雷雲が発達しやすくなり、局地的にはザっと激しい雨の降る所があるでしょう。短い時間で急に雨が強まるため、道路の冠水や、山や川のレジャーなどはご注意ください。
あす(月)も、関東から西は大気の状態が不安定となり、特に気温の上がる午後は、関東を中心に雷雲が発達しやすくなるでしょう。関東甲信で雷の発生する確率が50%から75%と高くなっています。落雷や突風、また、ひょうの降るおそれもあります。雷の音が聞こえる、空が暗くなって急に冷たい風が吹くなど、天気急変のサインがあれば、安全な建物に入るようにしてください。
また、沖縄付近の熱帯低気圧は火曜日ごろにかけて、九州の西の海上へ北上する見込みです。この熱帯低気圧は、台風には発達しない見通しですが、熱帯低気圧に近い沖縄や、九州や四国にも周辺の湿った空気が流れ込んで、大気の状態が不安定となり、特に風がぶつかる南東側で雨の量が多くなるおそれもあります。土砂災害などに注意が必要です。
その先もしばらく高気圧の縁をまわって湿った空気が流れ込みやすく、晴れ間の出る所でも急な雨や雷雨の可能性があります。雲が広がりやすくなるぶん、東京などは35℃を超える極端な暑さは少し落ち着きますが、湿度が高く蒸し暑いでしょう。
東海や西日本は木曜日ごろにかけては猛暑日の続く所がある見込みです。そのあとは、猛烈な暑さは少しおさまるでしょう。ただ、湿気が多く朝晩も気温の下がりにくい状態が続くため、油断をしないで熱中症にお気をつけください。週の中ごろには北海道に一時的に寒気が南下するため、火曜日は札幌の最高気温が23℃と、風が涼しく感じられそうです。そのあとは再び暑さが戻るため、気温の変化にお気をつけください。 (気象予報士・及川藍)