「犬に捧げる詩」23より

SNSで犬をテーマにしたイラストや漫画を配信しているのい(@kirafuku0716)さん。色使いや表現、犬の表情や動きが個性豊かで、温かみのなかにたまに陰があったり、かわいいけれど切なかったり、人間と犬の気持ちや関係性が妙にリアルに描かれた作品が多く、犬はもちろん動物好きの人々の心を揺さぶっている。 【画像】犬へのあふれる愛を詩とイラストに なかでも犬への愛や“あるある”をユニークな詩と絵で表現した「犬の詩」が人気で、『ニンゲンの あらゆる言葉を働かせ 力いっぱい 犬を讃えよ』と詠んだ作品は1万近くのいいねが付いた。 のいさんの作品にはよく、福さんという白いモサモサの犬が登場する。この犬はのいさんが大好きな犬とのことだが、犬の詩ではほかにもさまざまな犬が描かれていて、切り取るシチュエーションも強く共感してしまうものが多い。犬の詩についてのいさんは「犬を思う気持ちが溢れて、何かを表現したいと思ったので描き始めました(拙い文と絵ではありますが)。犬や生き物を傷つけないようにと気を付けています。自分の家族に重ねて見てもらって、ふふふっと笑ってもらえるとうれしく思います。いつもあたたかい目で見ていただき本当に感謝しています」と語る。 ウォーカープラスでは、犬の詩の描きおろしの新作30作品を「犬に捧げる詩」と題して掲載。これまでの犬の詩は絵がモノクロだったのに対し、新作はフルカラーにパワーアップ。連載として全10回でお届けする。 今回は3作品をのいさんのコメントとともに紹介する。 ■君から生まれる全てがかわいい 『影すらひらすらかわいくて　地面をワッと抱きしめたいよ』 「トコトコ歩いてぴょこぴょこ揺れる影も愛おしくてたまらないです。太陽も地面も酸素も地球もありがとうという気持ちで描きました」 ■犬の覚悟 『おれは犬　極悪なおまえにも　なついてやるぜ』 「覚悟が決まっている犬の詩です。犬は覚悟を決めてあなたに懐いてくれているのです。気を引き締めて参りましょう」 ■どんなときもあたたかい 『背中をなみだでぬらしても　あなたはじっとあたたかいままで』 「あたたかい眼差しで優しい心でいつも見守っていてくれるような気がしています。傘を差し出してくれる姿をイメージして描きました。黄色いあまがっぱがよく似合います」 犬の覚悟にどれだけ応えられるだろう。犬と人間の信頼関係はさまざまなかたちがあるにしても、とにかく全犬が幸せであってほしい。 取材協力：のい(@kirafuku0716)