三原じゅん子参院議員のランクル200もやられた!? 史上最恐の盗難ツール「ゲームボーイ」はお値段480万円! 近づけただけで瞬時に強奪可能!?
つい最近、自民党の三原じゅん子参院議員が愛車のランクル200を盗まれたが、盗難機の世界で最新最恐のツールが生み出されている。それがゲームボーイだ。詳細を自動車生活ジャーナリストの加藤久美子が詳細をレポートする! 【画像ギャラリー】史上最恐の盗難ツール「ゲームボーイ」は「リレーアタック」や「CANインベーダー」よりヤバい!!!(7枚) 文/加藤久美子、写真/ベストカー編集部、加藤久美子、AdobeStock(トビラ写真:naka@AdobeStock)
■リレーアタックに代わってCANインベーダーが増加
近年、自動車盗難の最も多い手口は「CANインベーダー」である。かつては、「リレーアタック」が主流であったが、リレーアタックはクルマのスマートキーから発生する電波を遮断すれば防げるため、鍵を金属製の箱に入れるなどして比較的簡単に対策ができることからだいぶ減っている。 自動車メーカー側でもスマートキーの電波を弱くするなど電波を増幅させにくくする手段をとっている。 リレーアタックが減ってきた一方、4~5年前から増えているのがCANインベーダーという手口である。特殊な機器をエンジンルーム内のCAN(クルマに搭載されているECUやそのかのデバイスの中枢部分)に接続すれば、ドア解錠からエンジン始動までものの数分で行える。 CANインベーダーでランクルやレクサスなどが盗まれていく防犯カメラの映像をテレビのニュース番組などでご覧になったことがある方もいるだろう。 左前のバンパー付近を持ち上げて腕を突っ込んでゴソゴソやっているのはほぼ間違いなくCANインベーダーによるものだと思っていて間違いない。 ただし、今大量に盗まれているランクル200やレクサスGSなど少し古めの車種においては車室内からしかCANに接続できないタイプもある。その場合は、一度ドアを解錠してから室内から接続してエンジン始動となるので施錠してあるクルマの場合は少し時間がかかる。 2023年はアルファードが700台、ランクルが643台、レクサスがLX261台も盗まれているのだが、そのほとんどがCANインベーダーまたはリレーアタックで盗まれていると考えられる。