ヤンキース、ブーン監督が来季続投と発表…大谷翔平との「握手」から9日後、8年目の「長期政権」へ
大リーグ、ヤンキースは8日、アーロン・ブーン監督(51)の来季のオプションを行使し、続投すると発表した。2018年に就任し、来季が8年目となる。今季はシーズン94勝68敗で2年ぶりア・リーグ東地区優勝を果たし、ポストシーズンでは2009年以来、15年ぶりにワールドシリーズに進んだが、ドジャースに1勝4敗で敗れた。トーリ元監督は12シーズン、ジラルディ前監督は10シーズンヤンキースを指揮したが、8季目に入るブーン監督も「長期政権」となった。 ブーン監督の進退を巡っては、昨季2023シーズンで低迷してプレーオフに進めなかったことで退任論も出たが、今季は地区優勝し、ワールドシリーズに進出したことで評価を得た形だ。一方で、名門チームは2009年を最後に、ワールドシリーズ制覇から遠ざかっている。今季は絶好のチャンスだったが、ドジャースに完敗してファンを失望させた。ブーン監督の采配も、長い期間投げていなかった左腕コルテスを第1戦で起用してサヨナラ逆転満塁弾を打たれたことで、ファンやメディアから批判された。 ワールドシリーズ第5戦で敗れた後、会見を終えたブーン監督が通路を歩いていると、会見に向かう大谷翔平と出くわし、2人は固く握手した。勝者をたたえた敵将は悔しさを押し殺し、大谷をねぎらった。あの敗戦から9日後、続投が決まった。来季は当然、ワールドシリーズ制覇が「至上命題」で、ブーン監督の真価が問われる。
中日スポーツ