新体育館計画は知事3代に渡り立地場所が迷走、ようやくこぎ着けた入札は参加ゼロ 知事は“新たなブレーキ”にどう向き合う?〈知事の一問一答あり〉
新体育館の見直し議論は10月1日の県議会文教観光委員会からスタートする見通し。柴立鉄平委員長は、不調の原因解明が重要とし「まず県と事業者双方の見積もりにどれだけ乖離(かいり)があるか調べる必要がある」と指摘した。 ◇ 鹿児島県の塩田康一知事と報道陣の主なやり取りは次の通り。 -入札が不調だった。 「さまざまな議論をして、事業者とも意見交換を重ねていたので残念」 -事業費313億円は妥当な金額だったか。 「コンサルタントの意見も聞きながら積算し、5月時点では入札表明もあった。人件費高騰で難しいという声を聞いた8月までは妥当な額だった」 -2029年7月の開業は遅れるか。 「現時点では分からない」 -事業費や規模、整備・運営手法は見直すのか。 「事業者に聞き取りをして考える。全国大会を開催するための必要最小限の規模なので縮小は難しいと思う。増額や規模、機能、整備・運営手法の見直し事例が他県であるので検討する」
-県議会は事業費が県民の負担にならないよう求めてきた。 「過大なコストで負担にならないように精査することが必要だ」
南日本新聞 | 鹿児島