軒下彩る冬の味覚「伊自良連柿」作り最盛期 岐阜・山県市
岐阜県山県市伊自良地区の初冬の風物詩、「伊自良連柿」作りが最盛期を迎え、鮮やかなオレンジ色の渋柿が、すだれのように民家の軒下いっぱいにつるされている。 地区で18戸が栽培する「伊自良大実(おおみ)」は、強い甘味ながらあっさりした味わいが特長。3個ずつ横に串刺しにして、縦に10段を編んだ計30個を「1連」として扱うため連柿と呼ばれる。 同市平井の佐野敬二さん(76)は今月8日から天日干しを始めた。残暑の影響で、収量は平年よりやや少なかったが、自宅の軒下を覆うように約330連(1万個)をつるす。20日ほどで表面に白い粉が吹き、あめ色に変わると、糖度65度まで甘味が凝縮される。「正月がちょうど食べ頃。家族で集まって食べてほしい」と話す。12月20日からJAぎふの産直施設「おんさい広場」などで迎春の贈答用に販売される。
岐阜新聞社