【ナゾ】新潟は「おせち」を食べない?大みそかに食べる? 地域によって違う年越し 「年取りの膳」!? ≪新潟≫
「『年取りの膳』ではないか」
正月文化について研究する「日本正月協会」に聞きました。 〈日本正月協会 今成優太代表〉 「新潟から東北、そして北海道の一部で、大みそかに食べるごちそうは「おせち料理」ではなく、「年取りの膳」ではないかと私は考えています」 協会によると昔の日本では1月1日に年齢が一つ増えると考えられていたことからこの日が日本人全員の誕生日。 「新年の訪れ」と「誕生日」を祝う「年取りの膳」というごちそうが食べられていました。 そして日付の変わり目が「深夜0時」ではなく日没だったため前の日の日没、つまり大みそかに「年取りの膳」が食べられていたといいます。 〈日本正月協会 今成優太代表〉 「『年取りの膳』というのが今の言葉でいう『お正月のごちそう』だったのです」
おせちはどこから?
「おせち」という名前はどこから? 協会によると語源は中国から伝わった節目のおめでたい日に食べる料理「節供(せちく)」といいます。「節供(せちく)」が「おせち」と呼ばれるようになり、明治から昭和頃に正月に食べる「おせち」が全国的に普及したといいます。しかし… 〈日本正月協会 今成優太代表〉 「新潟や東北は、おせち料理が広まらず、「年取りの膳」が残り続けていたようです」
「おせち」と「年取りの膳」
「おせち」と「年取りの膳」にはこんなつながりも… 〈日本正月協会 今成優太代表〉 「『数の子』『田作り』『黒豆』『昆布』あたりは『年取りの膳』の品目でもあり『おせち料理』の品目でもあります。誕生のお祝い、新年のお祝い、そして祖先への感謝の意味も込められています」 おせちをいつ食べる?もしくは食べない? 家庭によって違いはありますが、込められる思いは重なっているようです。