日本デニムの魅力を深掘り 中堅&新ブランド7選【2024年春夏トレンド】
コンセプトは“人生を共に歩み、長く愛される、マイビンテージとなる銘品”。ビンテージから着想を得つつ、巧みにモダナイズしたデザインが目を引きます。アイコンは、裾をグラデーションにブリーチしたジーンズ。センタープレスを利かせたスラックス風のデザインや、ホワイトデニムジャケットなど、大人が取り入れやすそうな、きれいめでクリーンなコレクションをラインアップします。
「ピース」
モードとセンシュアルが交差
セレクトショップ「ガリャルダガランテ(GALLARDAGALANTE)」から2023年秋に誕生した「ピース(PEAS)」は、“モードでセンシュアルなデニム”という切り口に意外性あり。リメイクデニムはキーピースの一つで、ワークパンツをリモデルしたような“強さ”を宿したデザインも持ち味です。
ダイナミックな解体・再構成やカットオフ、クラッシュド加工などが、唯一無二な雰囲気を引き出しています。1990年代をイメージしたバギータイプのクラッシュデニムは、大胆でドラマチックです。ジーンズの見た目にタフさがあるので、トップスはシンプルでコンパクトなシルエットを合わせて色気をミックス。パワフルで自由な女性を思わせる、遊び心溢れるアイテムが人気です。
「クジョー」
天然染めによる21色のカラージーンズ
2023年秋に設立したばかりの「クジョー(9-JOUR.)」は、天然染料で染め上げたカラージーンズをファーストコレクションで発表しました。注文に応じて1着ずつ丁寧に染める完全受注生産で、ブランド名は京都の九条に由来しています。
土に還る生分解性素材を使用し、染色方法は、日本古来の色調を新たに開発した独自技術“新万葉染め”を採用。オリジナルカラー21色をそろえます。天然染めならではの生きた発色が魅力で、はきこんでいくうちになじんいき、色あせる過程も経年変化として楽しめます。東京・表参道のサロンで、全色・全サイズを試着体験できます。
スタンスや持ち味の異なる7ブランドですが、“デニム大国・日本”に根差したモノづくりは共通した魅力。注目ブランドの豊富なバリエーションからお気に入りのデニムを見つけて、着こなしのレパートリーを広げてみては?