日笠さん(富山県高岡市・志貴野高2)楽曲、10月2日リリース ロック調の曲、歌手の金澤さんに提供
富山県高岡市の日笠孝太郎さん(17)=志貴野高校2年=が作詞作曲した楽曲がデジタルシングルとして10月2日、リリースされる。ボカロP(ボーカロイドプロデューサー)として音声合成ソフトで制作した楽曲を動画サイトで発表しており、両親が高岡市出身である音楽プロデューサー、shungo.さん(東京)と市内の飲食店で出会い、歌手の金澤豊さんとのコラボレーションが実現した。 日笠さんは小学5年からギターを習い、中学3年の時に作曲を始めた。音声合成ソフトで作った作品を「ひかるはるさめ」の名前で投稿しているほか、バンド活動も行っている。 常連客として通い、今はアルバイトをしている高岡市末広町の飲食店「らぁめん次元」で8月、長徳俊彦店長から、DA PUMPの「U.S.A.」の日本語詞を手がけるなど作詞家としても活躍するshungo.さんを紹介された。 shungo.さんは、日笠さんの曲「造花を廻(めぐ)る」を聴いてその世界観に引かれ、制作チーム全員の賛成を得て書き下ろしを依頼。日笠さんは6時間で新曲「ハイドアンドシーク」の音源を作り上げた。ロック調のポップスで天国の恋人を思う歌になっている。金澤さんの22枚目のシングルとして音楽配信サイト「歌ネット」から配信される。
長徳店長は「夢を追いかけるのはかっこいい。応援したい」と語る。shungo.さんは次の依頼も考えており「新しい風が吹き込んできた感じ。今のままのピュアさを保ってほしい」と期待する。 日笠さんは「実感がまだ湧かないが、うれしい。これからも活動の幅を広げ、自分の音楽を模索していきたい」と話している。