2025年は「初めて花粉症になる人が増加?」「前年比8倍のエリアも」…《最悪の花粉シーズン到来》の恐れ
最悪の花粉シーズン到来か
気象予報士の森田正光氏が憂鬱そうに語る。 「'24年の夏はとても暑かったですね。とくに西日本ではこれまでにないような暑さが続きました。たとえば福岡・太宰府市では、最高気温35度以上の猛暑日となった日が連続40日と、全国の最長記録を更新しました。スギの花の成長には夏の日照時間と気温が大きく関係しています。昨夏、スギの花芽の成長は著しく進んだため、より大量の花粉をつけています」 【一覧】クスリとサプリ「危ない飲み合わせ」がこんなにたくさん… '24年末に日本気象協会が発表した「2025年春の花粉飛散予測」によれば、'25年のスギ花粉飛散量は昨夏の猛暑によりかなり多くなるという。 恐いのはその量だ。前年比で見ると、関東甲信地方は1.6倍、東海地方は1.0倍にとどまるのに対し、近畿地方は3.8倍、中国地方は4.4倍、四国地方に至っては、なんと8.4倍もの量が飛散するのである。
症状の軽い人でも重症化の恐れ
気象情報会社「ウェザーニューズ」の予想も同様だが、西日本では過去10年で最多に匹敵する量が飛ぶという。 「花粉の飛散量が昨年の8倍以上にもなると、今まで花粉症とは無縁だった人が初めて花粉症になったり、いつもは症状が軽い人でも重症化するケースが増えると思います。私もひどい花粉症なので、今から恐ろしいですね」(森田氏) 日本気象協会では、スギ花粉が飛び始めるのは、福岡が最も早く2月上旬、東京や大阪では2月中旬と予想されている。 花粉症の根本対策には、漢方による体質改善や治療薬を服用する「舌下免疫療法」があるが、十分な効果が出るまで1年はかかり、今からでは遅い。 今月下旬に登場する、花粉対策アプリ「アレルサーチ+」に頼るのも手だ。地域ごとの花粉レベルが地図でわかるほか、スマホカメラで目の赤みを測定し、個人に最適な対処法を提案してくれる。 最新技術も利用して辛い季節を乗り切りたい。 「週刊現代」2024年1月11・18日号より ……・・ 【もっと読む】じつはマスク以外にできる「風邪予防」があった…!試してほしい、3つの《超かんたんな方法》
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