熊本市電初の3両編成…新型車両の出発式 関係者ら「安全の確保」誓う 24日デビュー
熊本市電初の3両編成となる新型車両の出発式が23日、熊本市中央区大江の市交通局であり、関係者約100人が安全運行を誓った。新型車両の導入は、超低床電車「COCORO」以来10年ぶり。24日に2編成で運行を開始する。 熊本の交通
式には大西一史市長や九州運輸局の職員らが出席。大西市長は、市電の運行トラブルが9、15日にも立て続けに発生したことを謝罪した上で、「新型車両導入が熊本市電の安全性向上と公共交通の新たな発展の一歩となるよう、来年度以降も計画的に導入を進めていく」とあいさつ。「安全確保は輸送の生命」との市交通局綱領を職員が読み上げ、テープカットした。 低床電車の新型車両は、熊本城をイメージした白と黒を基調とする外装。全長21メートルで定員112人。現行車両の平均1・5倍の乗客を乗せることができ、混雑時の乗客積み残し解消など輸送力強化が期待される。 出席者による新水前寺駅前までの試乗もあり、熊本市中央区の会社員男性(42)は「加速が良く、運転席近くは床が高く見晴らしが良かった」と話した。(石井颯悟)