長崎北陽台が7連覇! 全国高校ラグビー長崎県大会決勝 2年ぶり花園へ
ラグビーの第104回全国高校大会県大会最終日は23日、長崎市のベネックス総合運動公園かきどまり陸上競技場で決勝が行われ、長崎北陽台が57-12で長崎南山を下して、2年ぶり22度目の全国大会(12月27日~来年1月7日・大阪府東大阪市花園ラグビー場)出場を決めた。 26-26で両校優勝(抽選の結果、長崎南山が花園出場)となった昨年と同カード。長崎北陽台は前半1分、SH牟田が密集サイドを突破して先制トライ(ゴール)を決めると、その後もWTB白丸、SO田﨑果、WTB香月で4トライ(1ゴール)を奪い、前半を29-12で折り返した。長崎北陽台は後半もFWが前に出てからのバックス展開で4トライ(4ゴール)を追加。7年連続23度目の優勝を飾った。 長崎南山も0-7の前半8分、プロップ本山佳のトライで2点差に迫り、5-17の21分にもロック杉山のトライ(ゴール)で5点差に詰めるなど粘ったが、後半は長崎北陽台のディフェンスを崩せなかった。 全国各地の決勝は23日で終了。出場51校が出そろった。組み合わせ抽選会は12月7日、大阪市で行われる。 ◎ひた向きに、ぶれずに前へ 19点リードを追いつかれ、両校優勝の末に抽選で花園を逃した昨年の決勝。その悔しさを胸に、1年間やってきたことを出し切った。長崎北陽台が長崎南山を57-12で倒して、2年ぶりに花園出場権を獲得。「ひた向きに走り続けて圧倒しよう」。強い思いを共有したチームは、最後まで足を止めずに、体を張って県王座を“奪回”した。 FWが前に出てディフェンスを寄せ、数的優位に立ったバックスがトライを取りきる。シンプルな攻撃で9トライを積み重ねた。「かっこいいプレーではなく、ひた向きなプレーでかっこいいと思わせよう」。決勝前日の練習後、副将のFB山口幸が呼びかけたテーマを全員が実践した。 ターンオーバーからの速攻も見事だった。FWが隙を逃さずに密集戦でボールを奪うと、SH牟田を起点に素早く展開。主将のロック下田が「接点で負けなかったから、いいボールを後ろに出せた」と振り返ったように、新垣、中田の両CTBを軸にしたバックスが次々にゴールラインを駆け抜けた。 1年間の成長の跡を示した今大会。品川監督の評価は「ディフェンスに課題が残った。出来は50点ぐらい」と辛口だったが、県大会を圧倒的な強さで制したことは自信になった。下田が力強く言い切った。「1年間、みんなで全国制覇を目標にやってきた。花園まであと1カ月、気を引き締め直して、しっかり準備していきたい」。ひた向きに、ぶれずに前へ。真骨頂を発揮するのは花園の大舞台だ。