【NBA】キャリア通算アシストを歴代2位の1万2099へと伸ばしたクリス・ポール、その秘訣は「長くプレーすること」
歴代トップは1万5806アシストのジョン・ストックトン
スパーズのクリス・ポールは、現地12月8日のペリカンズ戦で10アシストを記録した。これで通算アシスト数を1万2099とし、1万2091アシストのジェイソン・キッドを超えてNBA歴代2位へと躍り出た。歴代トップは1万5806のジョン・ストックトンだ。 第2クォーターにビクター・ウェンバニャマの3ポイントシュートを演出したパスは、ポールの投じてきたパスの中では何の変哲もない平凡なインバウンドパスだったが、これがこの日の3つ目のアシストで、キッドの記録を更新したという意味で記念すべきものとなった。 この後にタイムアウトで試合が中断すると、ポールの記録更新を称える動画が流されたが、ポールはそれどころではなかった。「まだ試合中で、しかも負けていたからね。ハドルを組んで話すことに集中していた」とポールは振り返る。 しかし、それから数分でスパーズは逆転に成功し、ザイオン・ウイリアムソンもブランドン・イングラムもいないペリカンズを寄せ付けずに121-116で勝利した。その後のロッカールームはお祭り騒ぎ。スパーズの若い選手たちはキャリア20年目を迎えたポールの能力と実績をリスペクトしており、まるで自分たちが偉大な記録を打ち立てたように喜んだ。 会見場に現れたポールは、「最高だったよ。想像していたものよりずっと良いものだった」と無邪気な笑顔を見せた。「忘れられない贈り物をもらったんだ。これまでの全チームでプレーする僕の写真を収めた額と、これまでアシストした全選手の名前が書かれたボールだ。最高だと思わないかい?」 この偉業を打ち立てた秘訣を、ポールは「長くプレーすること」と答えた。「ジェイソン・キッドも同じだ。みんなあまり気付いていないが、このリーグで長くプレーする選手はすべて素晴らしい。ビンス・カーターとはそれほど親しくないが、彼が長くプレーしたことを僕は評価している。レブロン・ジェームズもカイル・ラウリーもね」 長くプレーすることが成功の秘訣ならば、彼はあとどれぐらいプレーするつもりなのだろうか? どんな質問にも明確な回答を出す彼は、それについては正直に「分からない」と答えた。 「そのことをいつも考えている。バスケを何よりも愛しているが、同じぐらい家族も愛している。バスケを続けることで家族を犠牲にしていることも分かっている。その答えは前に進んでいく中で見つけ出すことになるだろう」