【中古コルベット試乗記】間違いなくカッコいいオープンスポーツカーの1台「シボレー コルベットC6」をテスト その気持ち良さは?
本当に今すぐ手放さなければならない。いや、手放すためではなく、運転するために手放すのだ。この走行距離93,500kmのモデルをディーラーは、42,900ユーロ(約710万円)で売りたがっている。クーペの価格は3万ユーロ(約495万円)以下からとなっている。しかし、そのほとんどは改造されているか、走行距離が10万kmを超えているか、あるいはその両方である。信頼できるディーラーから、乗り換え用として、このコンディションで、この価格は高すぎるというものではない。特に、2010年式のこの車は、非常に良く走る。シャシー、ステアリング、ギアボックスは露のように新しく、運転席はやや摩耗しているが、ひどいものではない。内装は、もちろんカーボン調のパネルとレザーで、シートはかなり快適な部類に入る。
まず最初に取り組んだのは、屋根を取り除くことだった。身長1.96メートルの私がそうでなければスペースがなくなるからではない。単にカメラマンがより良いコックピットの写真を撮れるからだ。そして、33度の気温が、屋根を開けて運転したくなるのも事実だ。幸いにも、クーペではどちらのオプションも可能だ。太陽が輝いているときは顔に日差しを感じ、そうでないときは634リットルのトランクを楽しむ。「コルベット」の最大の魅力は、日常的な実用性と超高速性を兼ね備えていることだ。0から100km/hまで4.4秒で到達し、最高速度は306km/hである。シャシーに関しては、「C6」のダブルリーフスプリング構造が、ヨーロッパの競合他社の最新型(ダブル)ウィッシュボーンやマルチリンクアクスル構造に匹敵する性能を維持していることは、驚くべきことだ。長距離走行で初めて欠点に気づく。しかし、スロットルを大きく踏み込めば、すべてを忘れてしまうだろう。
基本的にトラブルフリーで比較的安価
技術的には、「C6」は堅牢であると考えられている。結局のところ、それはその前身である「C5」と密接に関連しているからだ。モデルチェンジの際、部品の約30パーセントが同一のものだった。2006年には、大幅に進化した6速オートマチックトランスミッションが、2008年には6.2リッターで436馬力の「LS3」が搭載された。「C5」でプラットフォームが近代化された一方で、「C6」はさらに多くの技術を搭載した。それゆえ、「C6」もまた、長年使用するうちに故障する可能性がある。ソフトクローズテールゲートや電子ドアオープナーなどがその候補である。トランスアクスルのレイアウトも修理に費用がかかる可能性がある。バランスの取れた重量配分は、より多くのメンテナンスを必要とする代償として実現された。
中古の「C6」は約25,000ユーロ(約415万円)から購入でき、運が良ければ30,000ユーロ(約495万円)以下で個人所有の愛車を入手できる。確実に手に入れたい場合は、評判の良いディーラーからダメージのない車を探そう。
Alexander Bernt
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