J1札幌 望みをつないだMF田中克幸が練習復帰…同点弾決めた8月10日・福岡戦以来の実戦へ
J1北海道コンサドーレ札幌の望みをつないだ男が、ピッチに帰ってきた。札幌は30日、2日間のオフを終え、宮の沢で練習を再開。9月18日に左太もも裏を肉離れしたMF田中克幸(22)が合流し、フルメニューを消化した。「楽しくサッカーできた」と合間に笑顔も見せながら汗を流し「予定よりも早く復帰できたので。ここから少しでも貢献できたら」と決意を示した。 負傷前、最後の出場となった8月10日の福岡戦。1―1の後半37分からピッチに立つと、1―2とされたアディショナルタイム9分に左ミドルを決め、土壇場での勝ち点1取りにつなげた。チームは次戦から3連勝するなど息を吹き返し、最下位を脱出。現在19位と降格圏にとどまるが、いまだ逆転残留への可能性を残しているのは、田中克の一発があったからともいえる。 「自分のゴールがきっかけになったと言ってもらえるのはうれしいが、それ以上にチームメートが頑張ってここまでつないでくれたから」。周囲の踏ん張りにそう感謝した田中克は、残り4試合へ「本当に一人一人の行動が大事。隙をつくらないようにやることをやらないと。自分も仲間を信じながら、しっかりといい準備をして、最後、笑って終われたら」。最良の結果を残すために、最善を尽くしていく。 (砂田 秀人)
報知新聞社