【ABC特集】災害関連死を防ぐために・・・ 被災地医療支援チーム「HuMA」に密着 石川・能登地震から1か月
糖尿病も患っているという女性。ほとんど、ベッドの上から動くことはないと言います。食料は避難所などから届けられ、家族も頻繁に様子を見に来るということですが、なぜ自宅を離れないのでしょうか? (男性)「(妻の)トイレが問題で、足が動けば問題ないんですけど。避難所やから他人に迷惑かけられへんし」 (記者)「避難所には行きたくないですか?」 (女性)「いやや、あんな大勢の中いやよ。弱ったわ・・・」
夏川医師や村井医師はあくまで被災地支援の医療チーム。最終的には、地元の医療や福祉に橋渡しをしなければいけません。 (夏川真依医師)「福祉的なデイケアみたいなのが(すぐに)必要なのか、保健師さんに入ってほしいとか。病院などが途切れてしまっているので、(何とか)繋げる方法がないかなと」 (村井隆医師)「過去の経験からすると、取り残されている人は保健師さんが回ります」 (夏川真依医師)「そこなんですよ。人間関係ができている私たちがいるうちに、(今すぐにでも)保健師さんを一緒に連れて行きたいと思っていて」 災害関連死を防ぐために。夏川医師たちはいま、できることを模索しています。 (夏川真依医師)「命を繋いだその後は社会的に生きていけるような生活環境を整えることが必要になります。被災地の復活してきたところを私たちが拾い上げて、ちゃんと掴んで、できるところはそのたびに地元に返していく。1か月はその機を伺っていく時期なので、地元はいま大きく変わってきていると思います。 寒さ、ストレス、感染症、そして災害関連死。被災地に求められる支援は刻々と変化しています。