【中日】井上新監督が指名した〝機動力UP〟のキーマン「いい足を持ってるんだよ、あいつ」
中日・井上一樹監督(53)がチームの機動力アップに意欲的だ。ドラゴンズの昨季盗塁数は12球団最低の40盗塁だっただけに「最低でも(24年の)倍以上は。そういった意識は強く持っています」と、足を使った野球で得点力アップを図ろうとしている。 【写真】井上監督が「宝の持ち腐れ」と指摘する竜の俊足男 「足を絡めるというのは、盗塁だけじゃない。例えばランナー三塁でスクイズというのもそうだし、ヒットエンドランも足を絡めている。そこを踏まえた形で動きのあるムーブ、動きのある野球をしたい」という指揮官が機動力アップのキーマンに指名したのが岡林勇希外野手(22)だ。 「いい足を持ってるんだよ、あいつ。宝の持ち腐れではないけど、そういったのがちょっと残念なところ」と井上監督が不満を漏らしたように、岡林は昨季わずか10盗塁に終わった。それだけに「岡林にちょっと意識させますよ」と常に次の塁を狙うことを徹底させるつもりでいる。 ドラゴンズのチーム得点はセ・リーグ最低の373。日本一となったDeNA(522)とは大きな開きがある。広いバンテリンドームでは一発は期待できないゆえ、得点を増やすためには機動力を駆使することが絶対に必要となる。 「足が遅い選手がいたとしても〝ドラゴンズは走ってくる〟と思わせるだけで変わると思う」。井上監督がどんな野球を見せるのか注目だ。
宮本泰春