思わず言葉を失った意外過ぎるクルマ 40選 後編 どうしてこんなコトを…
キャデラック・ブラックウィング(2019年)
「ブラックウィング」と呼ばれるエンジンが注目に値する理由は2つある。まず、ツインターボの4.2L V8で、高性能セダンのCT6-Vでは550ps(リッターあたり131ps)、CT6プラチナムでは500psを発生するということ。そして、キャデラックがブラックウィングを販売した期間は、わずか2年ということ。 その後、CT4-VとCT5-Vに「ブラックウィング」の名が使われたものの、エンジンはまったくの別物である。後者には668psのスーパーチャージャー付き6.2L V8が搭載されているが、リッターあたり108psという性能はオリジナルには及ばない。ブラックウィングは、その性能の高さと希少性ゆえに忘れがたい。
ダッジ・チャレンジャーSRTデーモン170(2023年)
クライスラーのスーパーチャージャー付き6.2L V8エンジンの出力は長い間上昇を続けているため、800psを超え始めたときは注目こそされたものの、衝撃的なものではなかった。しかし、ダッジ・チャレンジャーSRTデーモン170(北米向けに3300台が生産予定)がデビューしたとき、驚かなかった人は世界中にどれほどいるだろうか? 適量のエタノールが含まれる燃料を使用した場合、最高出力は1025psに達し、理想的な条件下で0-100km/h加速はわずか1.66秒と謳われている。自動車業界全体に電動化が広まる中、今後ガソリンエンジン搭載の市販車がこれに対抗できるとは到底思えない。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部