内村光良「お笑いやるとは思っていなかった」、数奇な運命を語る!
映画監督は諦めきれない夢
そんな内村のルーツが詰まった「金メダル男」は10月22日に劇場公開される。メガホンをとったのはもちろん内村。以前から映画監督への思いを語っていたが「これまでも2作(『ピーナッツ』と『ボクたちの交換日記』)で監督をやらせてもらいましたが、『金メダル男』は笑いに特化したコメディ作品。自分のこれまでやってきたジャンルなので、言い逃れができないぶん、すごく怖いんですけれどね」と不安を口にするが、その表情は晴れ晴れとしている。 インタビュー中、これまでの人生で色々なことを諦めてきたと語った内村。そんな中でも「譲れないものは大事にしていただきたい。叶う叶わないは別にして“これだけは”というものを持ち続けて欲しい。一等賞をとるのが目的ではなく、そこに向かっていく過程が一番輝いていると思うんです」と作品に込めた思いを語る。 そんな自身の「諦めきれない夢」は映画だったという。「僕の人生設計では、24~25歳ぐらいで『新進の映画監督現る!』みたいなイメージで、立派な映画監督になっている予定だったんです」
自分がお笑い芸人になるなんて全く思ってなかった
しかし、内村の芸能生活のスタートはお笑いだった。「熊本から上京してきたときは、まさか自分がお笑い芸人になるなんて全く思っていませんでした。もともと小学校のレクリエーションなどでドリフのコントの真似とかやっていましたし、お笑い好きでしたが、自分がお笑いをやる立場になるなんてね……不思議ですよ」と数奇な運命を他人事のように振り返る。 多くの偶然も重なった。「入った学校の名前が日本映画学校ですからね。映画関係の仕事を目指すわけです。でもそこで、なぜかお笑いの授業があったり、(「ウッチャンナンチャン」としてコンビを組む)南原(清隆)や出川(哲朗)くんと出会ったんですからね。いざやってみたら、どんどんお笑いの魅力に取りつかれていきました」。そして内村はお笑いの世界で一等賞をゲットする。「『人生は謎に満ちている』って小説にも書きましたが、本当に先のことなんて分からないですよね。だからこそ、目の前のことを一生懸命やることが大切なんでしょうね」