【ライブレポート】timelesz改名後初めて開催中の全国ツアーより横浜公演のレポ到着
■「5人で思い描いた夢を僕たちtimeleszが追いかけていきます」(菊池風磨) 4月1日にグループ名を改名後、初となるツアーを開催中のtimeleszが、7月19日~7月23日の5日間、横浜アリーナにてコンサートを行った。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。 【画像】佐藤のギターにあわせて歌うtimelesz 6月からスタートした同ツアーは「新生timeleszの挨拶まわり」といったコンセプトで全国を回っており、Sexy Zoneの歴史を振り返りつつ、timelesz名義で初のリリースとなったEP『timelesz』に収録された新曲4曲も披露。また、今の季節にふさわしいサマーソングも複数曲パフォーマンスされ、夏っぽさ満載のセットリストとなった。横浜最終日となる23日の公演では、メドレー、アンコールを含む全35曲を披露した。 オープニング1曲目の「RUN」でメンバーがステージに登場すると、会場からは大きな歓声。菊池風磨が「行くぞ横浜ーっ!」と勢いよく呼びかけると、それを上回るファンからの割れんばかりの声援で会場も熱さを増す。 Sexy Zone時代から通して初となるムービングステージを取り入れ、序盤からメンバーはメインステージ、センターステージ、後方ステージ、場内外周の通路、さらにはリフターで2階席や3階席のファンの近くまで上がり、まさに同ツアーのコンセプトにもあった「新生timeleszの挨拶まわり」にふさわしく、会場内隅々のファンのもとへ届くよう近い距離でパフォーマンを展開。ファンの声援に対しても大きく手を振り応えていた。 今回のツアーではメインステージに16枚の可動式LEDが設置され、曲ごとにLEDが移動し組み合わせた映像演出も注目となっている。また、衣装ではtimeleszのロゴがモチーフとなったロゴがプリントされた3人それぞれのスーツなども目を引く。 ソロコーナーでは、3人が立て続けに登場し、懐かしい楽曲を披露。佐藤は、ファンから音源化の希望が高い貴重なソロ曲「Black/White」を7年ぶりにパフォーマンス。菊池は、2012年にリリースされた1stアルバム『one Sexy Zone』に収録されたソロ曲「rouge」を妖艶なステージングで披露。こちらも7年ぶりのパフォーマンス。松島聡は、2019年リリースの6thアルバム『PAGES』より「CRY」を。松島が活動休止していた時期にリリースされた楽曲ということもあり、ソロバージョンとして初のパフォーマンスとなった。 2023年のドーム公演で初披露された「スキすぎて」のコールバージョンが、今回のアリーナツアーでも「スキすぎて(コール2024ver.)」として披露されると、メンバーと会場が一体となり、コール&レスポンスで盛り上がりも最高潮に。会場中が笑顔に包まれ、エネルギーをたくさん使ったメンバーもほころぶ表情のままMCタイムへ。 MCでは、今回のツアーに足を運んだ嵐の櫻井翔から、「puzzle」のパフォーマンスがグッときたとのコメントをもらったとのトークへ。「3人の想いがすごく伝わって来てよかった。だから『puzzle』で目を合わせて歌ってよ。そしたらもっとグッとくるよ」と言われて、とうれしそうに話す佐藤。菊池、松島も「そう言われて3人で目を合わせてパフォーマンスしたら、グッときちゃって」というエピソードを展開。 MC後の「君と…Milky way」では、佐藤がアコースティックギターを演奏しながらのパフォーマンスでしっとりと曲を届ける。 この日の公演には、サプライズでiriが登場した。菊池から「スペシャルゲスト! iri!」の紹介の掛け声とともに本ステージ上にiriが登場。2019年リリースのアルバム『PAGES』に収録の「make me bright」の楽曲提供者のiriが、timeleszのメンバーとステージ上でコラボ披露するのはもちろん初。このサプライズ演出には会場から大きな拍手と歓声が上がり、一夜限りの特別なパフォーマンスに会場も酔いしれた。 本公演最後のブロックに差し掛かる前に、メインステージにメンバーが集まり挨拶が始まる。今日の公演を振り返り松島は「グループとして変動があるなかで、こうやって会いに来てくれたことも本当にうれしいです。4月にtimelesz projectを発表させてもらいましたが、少しずつ皆さんに理解してもらえるように、活動を通して一生懸命頑張っていきたいと思います。皆さんも混乱しているかと思いますが、少しずつついてきてもらえたらうれしいです。最終的にtimeleszを応援してよかった、timeleszが誇りだと思ってもらえるようなグループを目指したいと思うので、これからもついてきてくださいますでしょうか!? ついてきてもらってもいい!?」と投げかけると、会場からはそれに応える歓声が響き渡った。 佐藤は「4月からtimeleszという名前に変わり、いろいろな発表もさせていただき、ただその発表のスピード感が不安や戸惑いをたくさん与えてしまったと思います。僕たちはもちろんそういう想いをさせたかったわけではなく、僕たちが上を見すぎてしまっていたと。今年のtimeleszのツアーを3人で回らせてもらえていること、この状況をみんながすごく支えてくれていることが僕たちに伝わってきて、僕たちが支えなきゃならない立場なのに、みんなが支えてくれて、本当に感謝しています。いろんなことがあって、みんなにいろんな不安や戸惑いを与えてしまった分、みんなが見たことない景色をみんなに絶対に見せたいと思うので、これからもついてきて欲しいなと思います。これからもどうぞよろしくお願いします」 菊池は「今日も素敵なひとときをありがとうございます。僕たち3人はとにかく前を向いています。その先にある大きな景色を見たいと、一心不乱に今走り続けています。ただそれが皆さんにとっては少し寂しい想いをさせてしまっているんじゃないかと思います。メンバーがふたり辞めてしまって、そしてグループ名まで変わって、それに対して感傷に浸りたいだったりだとか、想いを馳せたいそんな人も少なくないかと思います。ただ、僕たちはそれでも前を向きます。ではなぜ前を向くのか、無我夢中に走り続けるのか、それは僕たちが抱く夢や見たい景色が、5人のSexy Zoneが叶えたかった大きな大きな夢だったんです。ドームも、5大ドームも国立も、チャートの総なめも、全部5人のSexy Zoneの夢だったんです。ふたりがそれぞれの夢に歩んで行っても、僕たち5人で思い描いた夢をこれからも僕たちtimeleszが追いかけていきます。timelesz projectでメンバーをオーディションで募るそんなことは前代未聞で、皆さんも驚いたことかと思いますし、ただどんなに無謀に思われても大丈夫です。全部、全部うまくいきます。だからどうか、僕たちtimeleszにこれからもついてきてください」と話すと、会場からは大きな拍手が舞い上がり、溢れる涙を拭うファンの姿も多く見受けられた。 MCが終わると、本編ラストスパートが菊池から告げられ、timeleszとしてリリースした新曲のコーナーがスタート。EP『timelesz』に収録されている山下智久プロデュース曲「Anthem」では、ド頭から迫力ある炎の演出に圧倒される。あらたなスタートを切るtimeleszが、“龍のように力強く舞い上がってほしい”という願いを込めて制作された力強いダンスチューンで、会場中を魅了。 本編最後はタオルを回しながら「VIVID SUMMER DAYS」を熱唱し、会場を盛り上げたメンバーは「We are timelesz!!」と大きな声でステージを降りる。 ファンからのアンコールとして「timelesz」コールが響き渡る会場のなか、再度登場したメンバーは、会場の隅々までトロッコで移動したり、歩き回りファンの近くへ出向いたりしながらパフォーマンス。アンコールラストは「ぎゅっと」で会場一体となりこの日の公演の幕を下ろした。
THE FIRST TIMES編集部