初優勝の大関琴桜、地元の千葉県松戸市も歓喜 「次は横綱だ」
大相撲九州場所の千秋楽の24日、千葉県松戸市出身の大関・琴桜(佐渡ケ嶽部屋)は悲願の初優勝を飾り、賜杯を手にした。琴桜を応援しようと、松戸市内の大型商業施設「テラスモール松戸」でのパブリックビューイング(PV)には市民ら約260人が集結。「初優勝、おめでとう」と快挙に歓喜にわいた。 【写真】祖父でもあった先代琴桜の墓前で手を合わせる大関琴桜と佐渡ケ嶽親方 「勝つぞ」コールが響く中、待ちに待った初優勝が決まった瞬間、PV会場は割れんばかりの歓声に包まれた。市民らは総立ちで拍手を送った。祖父の元横綱と同じ「琴桜」を襲名して初の賜杯。会場で大一番を見守った松戸市の本郷谷健次市長は「次は優勝パレード、そして横綱だ」と声を張り上げた。 「琴桜」と書かれた特製うちわを手に応援していた小学5年で地元の相撲クラブに通う有泉青惺(あおせ)さん(10)も笑みを浮かべた。「やっと優勝してくれて、うれしい。相手の投げに耐えられたのが良かった」と、将来の横綱昇進に期待する。 松戸市在住で自営業の小笠原将吏(まさおき)さん(34)は「豊昇龍も押しきれないほど琴桜の圧力の強さがすごかった」と優勝決定戦の勝因を分析し、「これで松戸が活気づく」と語った。(岡田浩明)