レクサスしか勝たん!新しいSUV「TZ」と「LQ」ってナンダ?
■新たなカテゴリのフラグシップモデル「LQ」
また、「LQ」は、未来のフラグシップとなる可能性が高いモデルとして登場がウワサされているモデルです。フラグシップセダンのLSや、フラグシップSUVのLX、フラグシップMPVのLMなど、レクサスでは、モデル名の頭に「L」が付くモデルは、そのカテゴリの頂点を表すことから、LQも新たなカテゴリのフラグシップモデルと考えられています。 そんなLQのコンセプトカーと考えられているのが、2018年に公開されているフラグシップ・クロスオーバーSUVのコンセプトカー「LF-1 limitless」です。クロスオーバーSUVながら低重心なボディと、ロングノーズ、車両後方に構えたキャビンを採用した、走りを予感させる力強いプロポーションのLQは、従来のガソリンエンジンやハイブリッドに加えて、プラグインハイブリッド(PHEV)、さらにはバッテリーEV、燃料電池(FCV)を含めたパワートレーンの搭載が想定されています。 このLF-1 limitless をより具現化した姿が、2023年10月のジャパンモビリティショーに出展された、次世代EVプラットフォームに最新の電動化技術とソフトウェアを組み合わせたクロスオーバーSUVの「LF-ZL」です。 レクサスはこのLF-ZLについて、未来のフラグシップのビジョンを示唆したと説明しており、セダンともクロスオーバーSUVとも区別がつかない新たなジャンルのフラッグシップモデルとして、このモデルが「LQ」となって登場するものと考えられます。ひょっとすると、末尾の「Q」には「Quality(良質、上級)」や「Quaint(趣ある、美しい)」という意味が込められているのかもしれませんね。
■まとめ
レクサスは、2035年のBEVブランドへの変革を目指しており、新しいバッテリーEV専用プラットフォームや車体のモジュール構造、生産技術を採用するほか、ソフトウェアプラットフォームも全面刷新する計画を立てています。走りの良さ、質感の高い内外装、心地よいサービスなどを備えた、新時代のレクサス、次はどんなモデルが登場するのか、非常に楽しみです。 Text:吉川賢一 Photo:LEXUS