田原総一朗氏 「朝生」で各党斬り「政治とカネの自民党と何で組む!」「何で連係考えない?」
ジャーナリスト田原総一朗氏(90)が3日、BS朝日「朝まで生テレビ!」(後7・00)に出演し、10月27日に投開票された衆院選の結果を受け、各党から集まった出演者に思いをぶちまける一幕があった。 【写真】田原総一朗氏、90歳誕生日パーティーでのショット。大空幸星氏、古市憲寿氏らと 1987年にテレビ朝日でスタートした人気討論番組は、この日がBS移行後初の放送となった。この日のテーマは「激論!与党大敗 ド~なる?!日本の政治」。10月27日に投開票された衆院選で、自民党が大敗したことを受け、出演者たちが熱い議論をかわした。 自民党の大敗について、田原氏は「これまでは自民党は多数派だから、国会なんか全部下。閣議決定で全部決めた。ところが、少数与党になったから、国会でまともに協議しなきゃいけない。やっと日本が民主国家になった。とってもいいことだと思う」と、安堵した様子を見せた。しかし、議論が白熱化すると、各党議員に直球意見をズバズバと投じていった。 6議席減の38議席だった日本維新の会の金村龍那副幹事長は、政治資金規正法改正案をめぐる衆参両院での一貫性のなさを敗因に挙げ、「自民党の補完勢力という見方が一番、根強かった」と分析。すると、田原氏は「そんなこと言ってるからダメなんだよ!」とバッサリ切り捨てた。「はい…」と肩をすぼめる金村氏に、「大阪万博はどうするんだと。兵庫県知事は?」とさらにツッコミを入れた。 石破内閣の短期解散を批判する共産党の山添拓政策委員長には「そんな難しい問題はいい。問題は、何で共産党は野党との連係を考えないんだ?」と語気を強めて質問。さらに、8議席減らした公明党の岡本三成政調会長には「何で岡本さんのところは、国民と組まないで自民党と組んだの?あんな政治とカネでめちゃくちゃな自民党と何で組むんだよ!」と、ストレートな疑問をぶつけた。 衆院選で28議席と議席を4倍に増やした国民民主党は、首班指名選挙で一貫して玉木雄一郎代表の名を書く方針を示し、自民、立憲どちらにも肩入れしないことを表明している。その場合、石破茂首相が最終的に指名される公算が高い。そのため、田原氏は川合孝典幹事長代行に対し、「立憲より自民党の方がいいということだよ。そうじゃん?玉木さんと書くということは、自民党を認めるってことだよ」と指摘。川合氏は「どちらも認めないということです」と返答した。