【インドネシア戦で狙われた三笘の左サイド。中国戦でどうすべきか?(1)】三笘薫のドリブル打開力を徹底警戒されるパターンが急増。左サイドの最適解は……森保監督が探る「2つの策」
■森保一監督が探る2つの策
森保監督も現実をよく理解しているからこそ、10月のオーストラリア戦(埼玉)やインドネシア戦では三笘をシャドウに動かすという策を講じた。前者は中村敬斗(スタッド・ランス)との「ドリブラー×ドリブラー」が絶大な効果を発揮。中村が値千金のオウンゴールを叩き出した。 後者は前田大然(セルティック)を後半から投入。爆発的走力と守備力を前面に押し出す前田が入ったことで左サイドの穴が少なくなり、守りも落ち着いたことで、三笘も伸び伸びプレーできるようになったのではないか。 「(自分がシャドウ、大然が左WBに入る形は)1回くらいしかやっていないですけど、あそこまで下がってくれるWBがいると、僕も間でターンすることや連携も見せられますし、最近はWBだけでなくシャドウでも使ってもらっているので、どっちでもクオリティが高いところを見せていかないといけないと思っています」と三笘本人は2つのポジションでの最適解を見出す努力を続けている様子。特にシャドウでその答えがより明確になれば、日本の攻撃はさらに活性化するだろう。 1試合の中で柔軟に役割を変えながら、守備のバランスを取り、ゴールに直結するインパクトを残すというのはハードルの高いタスクではあるが、三笘自身がエースとして君臨しようと思うなら、早い段階でクリアしなければいけない。まず直近の中国戦では圧倒的な存在感を示してほしい。 (取材・文/元川悦子) (後編へつづく)
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