プロジェクト管理ツール「Backlog」が描く成長ストーリー
プロジェクト管理ツール「Backlog」。非IT人材でも使いやすいUIとユーザー無制限の料金体系が特徴(画像:ヌーラボ)
チームで協力しながら作業するためのプロジェクト管理ツール「Backlog(バックログ)」を柱に成長を続け、2022年6月に東証グロース市場に上場したのがヌーラボ(5033)である。2004年に福岡市で会社を設立し、2006年にBacklogをリリース。ソフトウェア開発などの分野でユーザーを拡大してきた。今2023年3月期は6期連続で増収ながら、人件費や広告費の負担増で営業減益を見込む。クラウド型サービスの競争が激化する中、今後の成長戦略をどう描くのか。創業者の橋本正徳代表に聞いた。――Backlogのリリースは2006年でした。サービス開始当初から順調だったのでしょうか。 リリース時はソフトそのものをパソコンにインストールする「インストール型」のサービスが主流だった。外部のサーバーに自社の機密情報を預けたくないという企業が大半だったため、インターネット上でアプリケーションを提供する、今でいう「クラウド型」のような形態はあまり流行らなかった。 Backlogは当時から、今でいうクラウド型で提供していたため、当初はなかなか売れなかった。しかし2010年代に入り、徐々に世の中でクラウド型サービスが広がっていき、 Backlogの法人顧客も増え始めた。
本文:2,230文字
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許斐 健太