鉱工業生産、9月は前月比1.4%上昇 自動車が寄与=経産省
[東京 31日 ロイター] - 経済産業省が31日発表した9月鉱工業生産指数速報は前月比1.4%上昇となった。ロイターの事前予測調査では同1.0%上昇と予想されていた。半導体製造装置などが減少する一方、自動車やエアコンが好調だった。 生産予測指数は10月が前月比8.3%上昇、11月が同3.7%低下となった。経済産業省は生産の基調判断を「一進一退」で据え置いた。 <7―9月期は2四半期ぶりマイナス> 上昇に寄与したのは、自動車、無機・有機化学、電気・情報通信機械など。台風からの生産回復により普通乗用車が13.0%増となったほか、前月に設備トラブルの発生した反動でフェノールが71.0%増。猛暑効果でエアコンも増加した。 半導体製造装置は中国向け、国内向けの減少で7.0%減、フラットパネル・ディスプレイ製造装置も輸出減で25.9%減にとどまった。ショベルトラックも7.3%減となったが「要因は不明」(幹部)という。 一方、7―9月期の鉱工業生産指数は前期比0.4%低下となり、2四半期ぶりのマイナスに転じた。 *経産省の発表資料は以下のURLでご覧ください。 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/index.html ※過去の関連記事は[JPIP1=ECI][JPIP4=ECI]でご覧になれます。