秋の褒章 三重からは1団体と11人受章 約90年にわたり奉仕活動「伊勢友の会」など
衣食住についての交流会や生活困窮者への食事提供を続ける「伊勢友の会」(三重テレビ放送)
社会奉仕や芸術などの分野で功績があった人たちをたたえる秋の褒章の受章者が発表され、三重県からは1つの団体と11人が受章しました。 長年にわたり、社会奉仕活動に従事した団体に贈られる「緑綬褒状」に1団体、農業や商業、工業などの分野で功績があった人に贈られる「黄綬褒章」に2人、公共の事業に尽力した人を称える「藍綬褒章」には9人が選ばれました。 このうち、伊勢市で地域交流の支援活動を行う奉仕団体「伊勢友の会」が「緑綬褒状」を受章しました。 代表の中西澄子さんは「嬉しく、背筋が伸びる思い」と話します。 52人の女性会員で構成する「伊勢友の会」は、婦人雑誌の愛読者の集まりから始まった団体で、1935年から89年余りにわたり、衣食住などに関して理解を深めるための交流会の開催や生活困窮者への食事提供の奉仕活動を行っています。 2019年には厚生労働大臣表彰も受賞した「伊勢友の会」。地域に根差した活動に今後も力を注いでいきたいとしています。 「家庭は簡素に、社会は豊富にと願いながら、生活困窮家庭へパンなどの支援をしている。家計簿を付ける講習会を行い、自身の適量を知って社会へ奉仕している。会員の高齢化が進んでいるので若い人にも参加してほしい。支援活動の輪をもっと広げていけたら」と話していました。