１６１試合目でＰＳ進出を決めたメッツ（ロイター）

　ポストシーズン進出の１２チームが決まった米大リーグは日本時間２日からワイルドカードシリーズがスタートする。その４カードの見どころなど展望する。 ＊　＊　＊　＊　＊ 　【ブルワーズ×メッツ】 　４連敗が１度もない安定した戦いで中地区連覇を果たしたブルワーズと１６１試合目にポストシーズン（ＰＳ）進出を決めたメッツと対照的な顔合わせ。レギュラーシーズンでは開幕カードと予定された最終カードに対戦し５勝１敗でブルワーズが圧倒した。ローテーションから見てもメッツが苦しいのは否めない。 　それでも終盤腰痛で休んでいたリンドアが復帰しＰＳ決定試合で逆転２ランを放って元気なところを見せており、勢いは捨てがたい。 　打線は２０本塁打以上が４人ずつでほぼ互角か、アダメズが１１２打点で打点王争いに食い込んだが、主砲イエリチの穴を完全にカバーした新人チョウリオ、リーグ３位の５０盗塁をマークしたチュラングらバラエティに富んでいるブルワーズが上。一方、投手陣はともに絶対的なエース不在が気がかり。特にメッツは９月３勝１敗だったキンタナの最終登板は現地２８日だったことで第２戦に持ってくるかがカギか。抑えに関してはセーブ失敗が１のウィリアムズに対し、６度もあるディアスだけに、ブルワーズに軍配が上がる。