【MLB】ブルペンの補強を目指すヤンキースがFAのエステベスに興味 今季は自己ベストの防御率2.45
米公式サイト「MLB.com」のジョン・ポール・モロシ記者が報じたところによると、今季15年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたヤンキースはFA市場で多くのリリーバーに興味を示しており、そのなかにはフィリーズからFAとなったカルロス・エステベスも含まれているようだ。ヤンキースは今オフ、クレイ・ホームズ、ティム・ヒル、トミー・ケインリーといった複数の主力リリーバーがFAに。その穴を埋めるために、ブルペンの補強が急務となっている。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 来月32歳の誕生日を迎えるエステベスは、昨季エンゼルスで自己最多の31セーブを記録。今季もエンゼルスのクローザーとして開幕を迎え、34試合で1勝3敗20セーブ、防御率2.38を記録したあと、トレードでフィリーズへ移籍した。2球団合計で54試合に登板し、4勝5敗26セーブ、自己ベストの防御率2.45を記録。ロッキーズ時代の2017年以来7年ぶり2度目となるポストシーズンでは3試合に登板し、防御率3.38だった。 好成績を残したエステベスだが、これは制球力が大幅に向上したことに支えられている部分が大きい。与四球率は昨季の4.48から今季は1.96と劇的に向上。余計な走者を出すことが減り、WHIPはキャリアで初めて1を下回った(0.91)。ただし、奪三振率が昨季の11.26から今季は8.18までダウンしており、BABIP.229という数字が示すように、運に恵まれた部分が大きいのも事実。来季以降の成績悪化を予想する声もあり、各球団は獲得に慎重になるかもしれない。 ヤンキースは今季ブレイクしてポストシーズンではクローザーを務めたルーク・ウィーバーとの来季オプションを行使したものの、ウィーバーが来季も引き続き好成績を残せる保証はない。また、ホームズとケインリーがFAとなったため、セットアッパーを任せられそうな投手はチーム内に見当たらない。エステベスを含む多数の候補のなかから、複数のリリーバーの獲得に動く可能性は高そうだ。